教育・訓練の成果を現場に反映させるための方略 Application of the Success Case Method and Kirkptrick 4 levels for medical education.

1. 教育・訓練の成果を
現場に反映させるためのワークショップ
全日本患者安全組織文化学習支援財団
笑顔のおうちクリニック松戸
松本尚浩

2. お断り
• この内容は、2015年9月18日、以下のプロ
グラムでの発表内容です。
• プログラム
– 2015 National SUN in Shiga プログラム
• http://www.laerdal.com/jp/pages/event.aspx?eventId=1631
18 Sep 2015 National SUN2015 2

3. 今日の内容
• 教育・訓練の成果分析
• 教育・訓練の成果向上計画
• 教育・訓練の成果向上の場創り
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4. 私の体験
18 Sep 2015 National SUN2015 4

5. 急変だぁ
心肺蘇生術
やんなきゃ！
18 Sep 2015 National SUN2015 5

6. 私の取り組み
「心肺蘇生術普及で
患者安全を」

7. 18 Sep 2015 National SUN2015 7

8. 2001年～2006年
心肺蘇生術（CPR）教育
JCHO九州病院で隔月、
CPRコース開催
6年間（～2006年12月）
受講者総数、約700名18 Sep 2015 National SUN2015 8

9. 心肺停止イベントの数
院内心肺停止イベント登録数の変化
2000年、心肺蘇生術(CPR)国際ガイドライン後
世界各地でCPR教育とCPR登録が増加
18 Sep 2015 9National SUN2015

10. 心肺蘇生術教育は、
患者安全を促進できたのか？
18 Sep 2015 National SUN2015 10

11. 院内CPR後の生存退院率は改善せず
(N Engl J Med 2009; 361: 22-31)
生存退院率（％）
院内心肺蘇生術(CPR)後，生存退院率の年次変化
ガイドライン2000後CPR教育増加
CPR教育効果でCPR後の
生存退院率増加を期待していたが、、、
18 Sep 2015 11National SUN2015

12. 私の得た教訓
教育・訓練成果を
測定しなければ
努力が無駄になる
18 Sep 2015 12National SUN2015

13. カークパトリックの
研修効果の4段階
１．反応 研修参加者の満足度
（アンケート調査など）
２．学習 受講者の知識理解度や学習到達度
（筆記試験や実技試験）
３．行動変容 現場での行動変化
（インタビューや他者評価）
４．結果 組織の業績向上
（医療過誤減少，病院内死亡減少）
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14. あなたの関わる教育・訓練では
学習者の成果は明示できている
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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15. あなたの関わる教育・訓練で
組織の発展を明確にしている
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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16. 教育・訓練の成果分析
ワークショップ１
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17. 今日の参加方法
一人で
•お題ついて、自分の考えを書き出す
•2－3項目、2－3分で
共有
•二人（ときに三人以上）で考えを共有・議論
•一度に話す時間は1分以内です。
一人で
•議論の結果、自分の考えをまとめる
•最初のメモとの変化を明らかにする
18 Sep 2015 National SUN2015 17

18. お題１：あなたの教育体験と成果
一人で
•あなたの医療教育実践・体験と成果を挙げる
•成果を分析（カークパトリック４レベルでは？）
共有
•二人で教育実践・体験例と成果・分析を共有
•一度に話す時間は1分以内です。
一人で
•議論の結果、自分の考えをまとめる
•最初のメモとの変化を明らかにする
18 Sep 2015 National SUN2015 18

19. 共有お題１：あなたの教育体験と成果
18 Sep 2015 National SUN2015 19

20. 一人でメモ：お題１
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21. カーク・パトリック4レベルで
3レベル以上の成果を目指そう
ワークショップ２
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22. カークパトリックの
研修効果の4段階
１．反応 研修参加者の満足度
（アンケート調査など）
２．学習 受講者の知識理解度や学習到達度
（筆記試験や実技試験）
３．行動変容 現場での行動変化
（インタビューや他者評価）
４．結果 組織の業績向上
（医療過誤減少，病院内死亡減少）
18 Sep 2015 National SUN2015 22
研修会の満足度だけでは、
訓練成果は不十分。
行動変容以上の成果を求めましょう

23. あなたの関わる教育・訓練では、
カーク・パトリック3レベル以上の
成果確認方法が計画されている
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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24. 松本の提案：カーク・パトリック
レベル３焦点型講習会報告様式
職場で発表・共有
講習会内容・実践報告 発展継続計画立案
講習会参加後
現場で実践 選定評価者の評価
講習会参加前
講習会後目標設定 評価者・評価方法選定
18 Sep 2015 National SUN2015 24

25. お題２：医療教育・訓練で
カークパトリック(CP)3レベル以上へ
一人で
•あなたの実践・体験する医療教育・訓練
•CPレベル３以上を目指す計画立案
共有
•二人で教育実践・体験例と成果を共有
•一度に話す時間は1分以内です。
一人で
•議論の結果、自分の考えをまとめる
•最初のメモとの変化を明らかにする
18 Sep 2015 National SUN2015 25

26. 共有お題２：医療教育・訓練で
カークパトリック(CP)3レベル以上へ
18 Sep 2015 National SUN2015 26

27. あなたの関わる教育・訓練で、
カーク・パトリック3レベル以上の
成果確認方法を計画したい
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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28. 一人でメモ：お題２
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29. サクセス・ケース法を応用しよう
ワークショップ３
18 Sep 2015 National SUN2015 29

30. あなたは学んだ成果として
学んだ内容を現場で活かしている
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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31. あなたが関わる教育・訓練の学習者が
学んだ内容を現場で活かしているか
確認している
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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32. 学んだ内容を現場で活かす学習者を
分析し、教育・訓練・現場を改善している
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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33. Success Case Method 入門
（参照 http://www.humanvalue.co.jp/hv2/insight_report/articles/post_77.html ）
• Success Case Method (SCM:成功事例法)の目的
– トレーニングで学習したことを組織がいかに成果に結びつ
けているかを評価すること
• SCM 5ステップ
– １. サクセス・ケース研究の焦点化と計画
– ２. 上手くいった事例を示す「インパクト・モデル」創り
– ３. 上手くいった事例と上手くいかなかった事例探しのデザ
インと実施
– ４. サクセス・ケースのインタビューと記録
– ５. 所見・結論・推奨を情報共有
18 Sep 2015 National SUN2015 33

34. 成功事例法活用事例
シスコ・システムズ社
• シニア・リーダー層対象リーダーシップ開発プログラム
• インパクト・モデル創り
– プログラム実施後、対象者に対して5分程度で回答可能な
サーベイを実施
– 効果のあった層、学習したことを活用しようと試みた層、
まったく活用しなかった層に分類した。
• インタビュー（30分程度）
• 分析
– 効果のあった層の具体的な成果と促進要因
– 効果のなかった層の阻害要因
• 次年度の研修の改善に反映18 Sep 2015 National SUN2015 34

35. 私の患者安全教育・訓練事例
• 対象
– ある市中病院看護部管理者
• プログラム概要
– 振り返り会話支援技能を身に付ける
– 現場での振り返り会話を支援する
– 自律的に発展する医療者を養成する
• 教育・訓練方法
– 講義、少人数議論、ワークショップ
18 Sep 2015 National SUN2015 35

36. インパクトモデル表示の例
「振り返り会話支援者技能訓練」の事例
能力（Capability）
重要な応用
（Critical
Application）
鍵となる
結果
（Key Results）
社会組織
達成
(Business Goal)
「責めない文化」の
実践ができる
改善策を個人でなく
システムに求める
自発的に事例が提
示される
離職率低下
効果的な改善計画
立案を支援できる
改善案が測定可能
な表現である
改善案実施後の達
成評価が確実
（仮想）患者安全指
数改善
強みを活かす振り返
り会話を支援できる
振り返り会話実践者
の強み改善計画を
支援する
振り返り会話後、実
践者の強みが発展
する
（仮想）医療機関利
用者評価改善
18 Sep 2015 National SUN2015 36

37. お題３：あなたの事例で成功事例法
一人で
•あなたの事例でインパクトモデル表作成
•成功事例のインタビュー計画立案
共有
•二人で教育実践・体験例と成果を共有
•一度に話す時間は1分以内です。
一人で
•議論の結果、自分の考えをまとめる
•最初のメモとの変化を明らかにする
18 Sep 2015 National SUN2015 37

38. 共有お題３：あなたの事例で
サクセスケース（成功事例）法
18 Sep 2015 National SUN2015 38

39. あなたが関わる教育・訓練の学習者が
学んだ内容を現場で活かしているか
確認したい
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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40. 学んだ内容を現場で活かす学習者を
分析し、教育・訓練・現場を改善したい
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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41. 一人でメモ：お題３
18 Sep 2015 National SUN2015 41

42. 教育・訓練の成果向上の場創り
ワークショップ４
18 Sep 2015 National SUN2015 42

43. 今日のお持ち帰り
• カーク・パトリック（CP）４レベル
– レベル3以上の成果測定が可能な教育・訓練
– プログラムに「レベル３以上のデザイン」必要
• 「CPレベル３焦点型講習会報告様式」
– 日本医療教授システム学会の事例検討会
• サクセス・ケース・メソッドの応用
– 現場で上手くいった事例の研究
• 今後も、学び続ける仕組みのご提案
– オンライン会議室「チャットワーク」の利用
18 Sep 2015 National SUN2015 43

44. サクセス・ケース・メソッドの探究を
18 Sep 2015 National SUN2015 44
この161-3頁に
「成功事例法」記載あり。
ご一緒に、成功事例法を応用して、
教育・訓練成果を確認してみませんか？

45. 教育・訓練の成果を明らかにする
事例研究会に参加したい
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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46. さらに、学びを深めたい方、
お手伝いします。
• 「チャットワーク」で学習支援開始
– チャット・メッセージで情報交換・質疑応答
– ファイル添付・共有可能
– カメラ会議も可能
• 手順
– オンライン会議室「チャットワーク」で無料アカウント
• http://www.chatwork.com/ja/price/
– アカウント作ったら、松本へメールで連絡を
• takahiro.matsumoto418@gmail.com
18 Sep 2015 National SUN2015 46

47. オンライン会議室「チャットワーク」で
継続的に学ぶ場に参加したい
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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48. お題４：これからどうする
一人で
•教育・訓練成果を確実にする計画
•事例検討会・学会発表・論文化
共有
•二人で計画を共有
•一度に話す時間は1分以内です。
一人で
•議論の結果、自分の考えをまとめる
•最初のメモとの変化を明らかにする
18 Sep 2015 National SUN2015 48

49. 共有お題４：これからどうする
18 Sep 2015 National SUN2015 49

50. 一人でメモ：お題４
18 Sep 2015 National SUN2015 50

51. あなたの関わる教育・訓練では
学習者の成果を明示したい
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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52. 本日の内容を、あなたの所属先で
同僚と学びたい
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
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