IoT(モノのインターネット)への準備　セキュリティ対策の要請　アクセンチュア

セキュリティ対策の要請
モノのインターネットへの準備

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モノのインターネット（IoT）の時代は既に訪れています
人とデータと知的機械を統合するIoTは、新しい製品やサービスの導入、顧客との関係
強化、そして業務改善のために、いまや多くの産業で利用されています。
ドローン
職場飛行機
製造業者
屋外広告板
政府ビジネス
自動車通行料金
テレビ衣類
薬
ベッド
食品メディア
都市
電車
商店：ビーコンや個人用デバイスを介した
人と商店とのコミュニケーション
医療提供者家庭：インターネットに接続したテレビや
サーモスタット、冷蔵庫

IoTで広がる企業の活動領域
• 新たなアプリケーショ
ン、デジタルサービス、
ビジネスモデル
• プロセスオートメーショ
ンによるコスト削減
• ソフトウェア制御による
高精度化
• 物理的資産に関する十分
な情報に基づく意思決定
• リアルタイムのプロセス
最適化
IoT技術によってさまざまなことが可能になり、産業の運営方法は根本
的に変化しています。
IoTは、世界中の産業の景気拡大を促進し、競争力を高め、生産性と成長を向上させ、企
業のみならず国さえも変容させていきます。
物理的資産によって得た十分な情報に基づく意思決定
 現在の環境に適応した産業システム
 理想的な治療効果を得られるスマートピルやインターネットに接続した手術機器
リアルタイムの最適化
 タービンをリアルタイムで支援する予測
的モデリング
 サプライチェーン・プロセスを最適化する
デジタルサービス
複合動作の論証および実行
 安全性を高める自動ブレーキ装備のコネ
クティッド・スマートカー
 UAVを搭載したドローンによる、人の介在
しないリアルタイムの意思決定に基づく
荷物の配達
（例：Amazonプライムエア）
資産活用の向上
 スマートサーモスタット（例：Google Nest ）
 ターゲットを定めたマーケティングや顧客経験
（例：Apple iBeacon）
 健康機器やフィットネス機器を使用したモニターと
情報交換
現在
将来

IoTが多くの産業に重要で新しい機会を提供する一方で、IoTを利用する産業やその顧
客は数々のセキュリティ問題にさらされています。
IoTが成功を収めるには、企業と顧客が、IoTのメリットはリスクを上回ると確信する必要
があります。
現在のコネクテッド・ワールドが提示する
新たなセキュリティ問題
※世界経済フォーラムとアクセンチュアによる共同調査「インダストリアル・インターネット・オブ・シングス
― コネクテッド・プロダクトとサービスの可能性を引き出す」
• エグゼクティブは、IoTに関する最重要懸念はサイバー攻撃に対する脆弱性である
とし、それに次ぐほぼ同程度の懸念として個人データの漏えいをあげています。※
• これまで安全だったクローズドシステムも、今では遠隔アクセス・遠隔操作を可能
としており、敵意を持つグループによる電化製品や機械、財務、アイデンティティ
の操作を許してしまう可能性があります。
• 主要な企業のデータベースをはじめ、日常的に使用される多くの消費者向けデ
バイスに至るまで、すでにハッカーが侵入していると報道されています。

企業が直面するセキュリティ問題とは？
IoTベースのサービス（医療機器、制御システム、車両等）には連続性と高い可用性が必要で
す。
運用面のセキュリティ
プライバシー
デジタルアイデンティ
ティ
ソフトウェアへのパッ
チ適用
アクセス管理
タイムサービス
通信プロトコルの多
様性
重要なデータには保護が必要です。
多くのユーザーはIoTデバイスにセキュリティ・アップデートをインストールすることができませ
ん。
IoTデバイス用の多様なプロトコルが、セキュリティを複雑にしています。
多くのIoTデバイスはハードコード化されたアクセスキーに依存しているため、攻撃に対して脆
弱になっています。
世界標準が無いため、各実装には認証やアクセスを管理する独自の方法が必要です。
ログ管理システムは、日付／時刻データに頼らずにイベントを特定できるものでなければなり
ません。
IoTの安全を確保するには、攻撃者やプライバシーの侵害から企業とその顧客を守ることを可能と
する新しい考え方が必要です。

アプリケーション、ネットワーク、デバイスが直面するIoTの
脅威を理解する
• プレーンテキストでパスワードにアクセス
• 機密情報を暗号化せずに送信し、盗聴され
る
• ユーザーをだまして機密情報を漏えいさせる
ソーシャルエンジニアリング攻撃
アプリケーションへの攻撃ネットワークへの攻撃デバイスへの攻撃
• プロトコルの脆弱性の悪用
• デバイスのなりすまし
• 無許可でネットワークにアクセスするための
不正なデバイスの挿入
• 監視されていない情報を識別するためのエ
ラー情報へのアクセス
• テレビや家庭電化製品などのエンドユー
ザー・デバイス、または監視制御・データ
収集（SCADA）システムなどの産業インフ
ラが標的
• ハードコード化されたアクセスキーに依存
するデバイスへの攻撃
例脅威
• 家庭用暖房および電源装置
• クレジットカード情報や支払情報を盗み、金
銭やプライバシー、機密保持の問題を引き
起こすためにPOS端末にロードされた悪意あ
るソフトウェア
• インターネットまたは病院のネットワークに接
続されたウェブサーバーを組み込んだイン
シュリンポンプや除細動器等の医療機器
• ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイのプロト
コルの脆弱性
• 産業制御システム（SCADA）
• スマートメーター
• 医療機器
• 交通流センサー
• コネクテッド・ビークルの制御システム
ユーザーアプリケーション転送ネットワーク
M2Mエリアネットワーク
サービス能力アクセスネットワーク
M2Mゲート
ウェイ
接続デバイス
接続デバイス

産業制御システムの多くが、複雑な産業プロセスを自動化
する極めて複雑で正確な仕組みを採用しています。悪意あ
るプログラミングにより、制御設定が変更され、致命的な障
害が生じる可能性があります。
4つのセキュリティシナリオの検討
1．産業制御システム
7

コネクテッド・カーへの攻撃は、車載診断システムやア
ンチロックブレーキなどのシステムに影響を及ぼす可
能性があります。
調査会社IHS Automotiveは、何らかの形でインター
ネットに接続している自動車は全世界に2300万台ある
と推定し、さらに2020年には、1億5200万台に達すると
予想しています。
2．コネクテッド・ビークル
8
※Niall McCarthy 「数字で見るコネクテッド・カー（インフォグラフィック）」2015年1月27日
http://www.forbes.com/sites/niallmccarthy/2015/01/27/connected-cars-by-the-numbers-infographic/

3．無人飛行体（UAV）
無人飛行体（ドローン）への攻撃は、意図的な墜
落や機体の盗難につながる恐れがあります。

IoTは、企業がサプライヤーや顧客と親密につながる
ことを可能とし、企業は、自社の消費者に関する情報
をこれまで以上に小売店に提供できるようになりまし
た。しかし、このことは消費者のプライバシーという
観点ではどのような意味を持つのでしょうか？
4．コネクテッド・リテール

セキュリティ対策の要請 ― セキュリティ態勢を評価する
企業のリーダーは下記の質問に回答できなければなりません。
• インターネットに接続した製品、設備およびサービスに向けて貴社のビジネスを加速させる際に、セキュリテ
ィ上のリスクを管理する責任者は誰ですか？
• 貴社のガバナンス体制ではどのようにセキュリティとビジネス上の意思決定を一体化させていますか？
• 現場で収集されるデータをどのように保護していますか？
• どこにデータを保存していますか（クラウド内のデータを含む）？
• 安全が確保されたデータに関連したメタデータには、どの程度の価値がありますか？そのメタデータからど
のような情報を得ることができますか？
• 最終的に貴社のビッグデータを所有するのは誰ですか？どのようにプライバシーの侵害を識別し、回避して
いますか？
• 重要な運用技術とアジャイルなITシステムを統一プラットフォームにまとめる場合、リスクやガバナンス、コン
プライアンスにはどのような影響がありますか？
• 大量生産され、大量消費されるコネクテッド・プロダクト向けのセキュリティモデルはどのようなものですか？
• 何千または何百万もの産業システムセンサーもしくは微小電気機械システムの安全をどのように確保してい
ますか？
• 物理的およびデジタルの「欠点」をついて仕掛けられる攻撃を、どのようにして未然に防いでいますか？
• 貴社のセキュリティ部門は、今後、製品および脅威や運用状態を監視する場所への組み込みができる、ア
ジャイルで回復力や反射的能力のあるソリューションをどのように取り入れる予定ですか？

• エンジニアのコネクテッド・プロダクトへの信頼 ― セキュア・バイ・デザインの原則
を部品に適用します。
• 新たな運用の考え方の採用 ― IoTの運用およびセキュリティの健全性を継続的
に監視します。
• 状況に応じた脅威モデルの開発 ― 主要な事業目標、基本的な技術インフラ、お
よび事業を破壊する潜在的脅威をモデルに組み入れます。
• モバイルおよびサイバー・フィジカル・システム（CPS）の、セキュリティに関する教
訓の利用 ― モバイルおよびCPSの領域で得た教訓を考慮します。
• プライバシー・バイ・デザインの原則の適用 ― データセットへのアクセスおよび認
証の権利を維持します。
• 新たな標準の把握および利用 ― 新たな標準を理解し、標準化団体への参加を
検討します。
• システム利用者への教育の継続 ― ますます高度化する攻撃への認識および対
応を向上させます。
IoTセキュリティの向上に着手する

グローバルなセキュリティ・
コモンズを通じ、最良のセ
キュリティ実施例を共有し
ます。
ステークホルダーのための幅広いIoT活動
データの保護や責任に
関する方針を明確かつ
簡潔なものにします。
セキュリティに関する課題
を解決するため、長期間
にわたる戦略的研究開発
を共同で行います。

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