Oracle Database 21c データ・ドリブン時代をリードするコンバージド・データベースの最新型

2021年 1⽉14⽇
(2021年 8⽉14⽇更新版)
⽇本オラクル株式会社
Oracle Cloud ウェビナー
ファンデーションシリーズ
Oracle Database 21c
データ・ドリブン時代をリードするコンバージド・データベースの最新型

Oracle Database 21c 位置づけ
リリース時期とサポート期間
Oracle Database 21c 新機能
Q&A
アジェンダ
Copyright © 2021, Oracle and/or its affiliates
2

はじめに
おさらい Oracle Database 12c
3 Copyright © 2021, Oracle and/or its affiliates

2013
Oracle Database 12c

Oracle Multitenant
「⼦会社含め、170システムを7⼈で運⽤、
⼯数は 1/15に。開発DBも15分で提供」
(パナソニックインフォメーションシステムズ様)
Oracle Database 12c Family トピック
Oracle Database In-Memory
「7サーバーを1台に削減。
業務部⾨が最新のデータをリアルタイムに活⽤」
(ザ・プロアクティブカンパニー様)
Oracle Sharding
「地域、LOB ごとにシャード。⾼い分離性で
障害影響を抑え、グローバルなレポート⽤
データの複製を削減」 (海外⾦融 A社様)
クラウド時代のデータベース
⼤規模化するシステムの
リソース効率化と安定運⽤

新機能を漸進的にリリース
〜クラウド時代の流れ
• いち早く新機能
• より安定した性能
年次リリースへ
18c以降のトピック
- ⾃律型データベース
⾃⼰稼働、⾃⼰保護、⾃⼰修復
- 新アーキテクチャ: PMEM対応 (X8M)
- 可⽤性
Refreshable PDB Switchover
Transparent Application Continuity
- Native JSON : データの更新
- IoT / Log 操作
Memoptimized Read / Write
- 分析: 機械学習/地理/グラフ – コア機能に

最新のInnovationリリース Oracle Database 21c が
クラウド上・オンプレミスで利⽤可能に
データ・ドリブン時代をリードするこのコンバージド・データ
ベースの最新型は、開発者や分析担当者、またDBAの
ための多くの⾰新的な技術を搭載します。
データタイプとワークロードを
複数同時にサポートする
コンバージド*データベース
*コンバージド: 収束、集中型
7
Oracle Database 21c

Oracle Database 19c & Oracle Database 21c
新しいモデル
Long Term リリースと Innovation リリース

MOS Note#742060.1より
Oracle Databaseサポート・ライフサイクル
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025
2026
2027
EXTENDED
2027/4まで
18c
11.2 EXTENDED
EXTENDED
12.1
Paid Extended Support
Premier Waived Extended Support fee
Oracle 19Or
Oracle 19
19c 2024/4まで
現在のLong Term Support
Release
Premier Support 5年/Extended Support 3年
18cの最終パッチ提供⽇は2021年6⽉30⽇ (updated)
各サポートレベルでの提供内容*
Premier Support :
24x365⽇の技術問い合わせ、不具合修正とパッチ
提供、セキュリティ・アラートおよび修正、OS等の新規
認証
Extended Support︓
24x365⽇の技術問い合わせ、不具合修正とパッチ
提供、セキュリティ・アラートおよび修正
Sustaining Support︓
24x365⽇の技術問い合わせ、作成済のパッチ提供
*詳細は Oracle Software テクニカル・サポート・ポリシー参照
12.1.0.1
12.1.0.2※
11.2.0.1
11.2.0.2
11.2.0.3
11.2.0.4※
12.2.0.1
Limited Error
Collection
Limited Error Collection
12.2.0.1のPremier Supportは
2020/11/30まで。その後
2022/3/31
までLimited Error Collectionを提供。
同期間はサポート料⾦は変わらず、Sev1
BugとSecurity修正のみ対応。
New
11.2.0.4のExtended Supportは2020/12に終了。
2022/12までACSの追加サービスとしてMarket Driven
Supportあり
21c 2024/4まで
最新のInnovation Release
Extended Supportは提供なし
New
オラクル社は、2020年にお客様が直⾯した前例のない経済的およびビジネス上の混乱に留意し、Oracle Database 20c Previewバージョンを⼀般提供しない決定をしました。
その代わりに、20cで提供予定であった機能をすべて21cリリースに組み込み、21cをAutonomous Database Free Tierで利⽤できるようにしています。
2021年8⽉13⽇時点

⻑期(Long Term)リリース:
Oracle Databaseの⻑期リリースは、新しいリリースへのアップグレードの頻度を減らすことでメリットを得られるユースケース
に最適です。⻑期リリースは、最⾼レベルの安定性と最⻑のエラー修正サポートを提供します。これらのリリースには、5年
間のプレミアサポートと、それに続く3年間の延⻑サポートがあります。延⻑サポートと組み合わせると、お客様は通常、1つ
の⻑期リリースから次の⻑期リリースにアップグレードするのに約4年かかります。
⾰新(Innovation)リリース:
Oracle は、Oracle Databaseの⻑期リリースの間に、次の⻑期リリースにも含まれる多くの機能強化と新機能を含む
Oracle Database⾰新リリースを提供します。⾰新リリースは、お客様が最先端のテクノロジーを継続的に使⽤して、
新しいアプリケーションを迅速に開発または展開したり、既存のアプリケーションを強化したりできるように設計されています。
⾰新リリースのサポートには2年間のプレミアサポートが含まれますが、延⻑サポートはありません。 2年以内に新しいリリース
へのアップグレードが展開計画に含まれている場合、本番ワークロードを⾰新リリースに展開できます。
(MOS Note 742060.1 2020年6⽉ Update - ⽇本語より)
Oracle Database の２つのリリースタイプ

Long Term Release
• Premier Supportを5年間
• Extended Supportを3年間
• 安定性を重視し、⻑期間にわたってパッチ修正を提供
• ⻑期間安定して運⽤したいシステム向け
• 現時点ではOracle Database 19cが該当
Innovation Release
• Premier Supportを2年間
• Extended Supportは提供しない
• 多くの機能拡張や新しい機能を提供
• まず新しい機能を試したいお客様向け
Build
QA
Ship
Oracle Database の２つのリリースタイプ

Oracle Database 21c
あらゆるデータモデル、あらゆるワークロードに対応。
単⼀⽬的データベースの寄せ集めによる運⽤課題を解決し、シンプルにデータを活⽤!

の FORTUNE Global 100 が
オラクルデータベースを利⽤
97%

Oracle Autonomous Database is positioned #1 for all
four Operational Use Cases, and #1 or #2 for all four
Analytical Use Cases in 2020 Gartner Critical
Capabilities for Cloud DBMS Reports
Source: Gartner Critical Capabilities for Cloud DBMS for Operational Use Cases, Merv Adrian, Donald Feinberg, Rick Greenwald, Adam Ronthal, Henry and Gartner
Critical Capabilities for Cloud DBMS for Analytical Use Cases, Henry Cook, Donald Feinberg, Merv Adrian, Rick Greenwald, Adam Ronthal, November 2020 The Gartner
documents are available upon request from Oracle. Gartner does not endorse any vendor, product or service depicted in its research publications, and does not advise
technology users to select only those vendors with the highest ratings of other designation. Gartner research publications consist of the opinions of Gartner’s research
organization and should not be construed as statements of fact. Gartner disclaims all warranties, expressed or implied, with respect to this research, including any
warranties of merchantability or fitness for a particular purpose.
Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
14

開発と分析に最⾼の⽣産性を
統合されたマイクロサービス、イベント、REST, SaaS, 機械学習, CI/CD,
ローコード
あらゆるワークロードをサポート
トランザクション, 分析, 機械学習, IoT, ストリーミング, ブロックチェーン
あらゆるデータをサポート
Relational, JSON, グラフ, 地理空間, テキスト, OLAP, XML, マルチメディア
世界で唯⼀のコンバージドデータベース - インクラウドとオンプレミスの両⽅に対応
オラクルデータベースのビジョン

複数の単⼀⽬的 vs 単⼀のコンバージドデータベース
単⼀⽬的の専⽤データベースを
各データ型や
ワークロード毎に準備
Oracle の⽅針
Amazon の⽅針
集約されオープンなデータベースで
あらゆるデータ型やワークロードを
サポート
Amazon
Aurora
Amazon
DocumentDB
Amazon
DynamoDB
Amazon
Neptune
Amazon Quantum
Ledger Database
Amazon
RedShift
Amazon
Timestream
Amazon
Honey Code
Amazon
Kinesis
Amazon
Glue
Amazon
ElastiCache
Amazon
SageMaker

それぞれの単⼀⽬的データベースには、企業データの
断⽚を格納
断⽚化されたデータの統合が必要で、分析とアプリ
ケーション開発が⾮常に複雑
データベースの種類が増えれば増えるほど、運⽤⾯や
セキュリティ⾯での複雑さやリスクも増す
複数の単⼀⽤途データベースによるデータの断⽚化

ホルガー・ミューラー
副社⻑兼プリンシパルアナリスト
“Oracle Autonomous Databaseは、分析負荷からト
ランザクション負荷まで、重要なエンタープライズ・データ
ベースのすべての負荷を⾃律的に実⾏できるだけでなく、
ML、グラフ、IoT、JSONなどもサポートしているため、
データベース市場では⼀線を画す存在となっています。
9つの専⾨データベースがあり、それぞれが独⽴したセキュ
リティプロファイルと管理の学習曲線を持っているのと、す
べてのタイプのデータセットを⾃律的に操作する単⼀の
データベースのどちらがいいでしょうか︖”

Oracle Databaseはオンプレミスとクラウドで利⽤可能
どこでも開発とデプロイ
On-Premises
ホスト型、共同管理型、または完全管理型（⾃律型）

2021年7⽉現在︓30リージョン提供中、さらに8リージョン計画
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のリージョン
https://www.oracle.com/cloud/architecture-and-regions/
MUMBAI
HYDERABAD
SINGAPORE
CHUNCHEON
SEOUL TOKYO
OSAKA
JOHANNESBURG
SYDNEY
MELBOURNE
Commercial
Commercial Planned
Government
Microsoft Interconnect Azure
JEDDAH
ISRAEL
DUBAI
SAUDI 2
UAE 2
NEWPORT
AMSTERDAM
FRANKFURT
ZURICH
LONDON
SWEDEN
ITALY
FRANCE
SAN JOSE, CA
PHOENIX
CHICAGO
ASHBURN
TORONTO MONTREAL
デュアル・リージョン︓基本的に全ての国/地域
で2つ以上のリージョンを提供し、お客様の業務
継続要件に対応していく
(⽇本の場合は東京-⼤阪)
各リージョンはOracle Backboneで接続
SANTIAGO
VINHEDO
SAO PAULO
20

Oracle Cloudで最初に利⽤可能
• ⾃律型データベース(Always Free)
• データベース・クラウドサービス
• VM (RAC および Single-instance)
• Bare Metal (Single-instance)
オンプレミス版
新規リリース: Oracle Database 21c
2021年8⽉13⽇リリース
- Exadata
- Linux x86-64
2HCY2021*
- Microsoft Windows x64 (64-bit)
*2021年8⽉14⽇時点の予定

n 新たな機能 – 最新世代のコンバージド・データベース
Oracle Database 21c
21c マルチモデル
マルチ
ワークロード
マルチテナント
…And More
JavaScript対応ブロックチェーン表
JSON処理の柔軟/⾼速化グラフ処理の⾼速化
インメモリの効率向上永続メモリの活⽤
シャーディングの強化
マルチテナントの可⽤性ＤＢネスト
SQLマクロセキュリティーの強化
Database 21cでさらに追加される
開発⽣産性とデータ活⽤⽣産性を⾼める機能(⼀部)

コンバージドデータベースをサポートするさらなるイノベーション
マルチモデル
マルチワークロード
… など
21c

マルチモデルを⽀えるイノベーション
ブロックチェーン表
In-Memory Improvements
Automatic Zone Maps
X
21c
c
SQL Macros
Multitenant Enhancements DB Nest
Security Enhancements
Sharding Enhancements
Persistent Memory
グラフ分析の性能向上
JSON ⾼速化と⾃由度向上
… など
JavaScriptネーティブサポート

多⾔語エンジン（MLE）がJavaScriptのデータ処理ロジックを実⾏
データが存在するOracle Database内でJavaScriptのコードを実⾏
• コストのかかる、ネットワークのラウンド・トリップをなくす
• JavaScriptのデータ型はOracle Databaseのデータ型に⾃動的にマッピン
グ。その逆も同様
オープンソースのJavaScriptライブラリを活⽤
JavaScriptコードから簡単にSQLを実⾏
開発者が最新のプログラミング⾔語で効率的に作業可能
データベース内でのJavaScriptの実⾏

JSONとリレーショナルデータの組合せ/結合が⾃由に可能
完全なACIDトランザクション管理。透過的なスケールアウト
任意のJSON要素に索引付けしOLTPを⾼速化
宣⾔的並列SQLサポートしあらゆる形式の分析が可能
複数のJSONドキュメントとコレクション間での複雑な結合の実⾏
基本的なデータ管理タスクを実⾏するためのカスタムアプリケーションコードは不要
Oracle DatabaseのバイナリJSONデータ型
バイナリのJSONデータ型により
１０倍⾼速なスキャン | ４倍⾼速なアップデート

MongoDB や AWS DocumentDB より 2倍⾼速
Oracle DatabaseにおけるJSONのパフォーマンス
8 OCPUの Autonomous JSON DatabaseとM60上のMongoDB Atlas, AWS DocumentDB on R4.4xlarge との⽐較
業界標準のYahoo Cloud Serving Benchmark (YCSB)
MongoDBの結果の出典 : https://www.mongodb.com/atlas-vs-amazon-documentdb/performance 2020/8/12時点
秒間操作数
秒間操作数
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
80000
YCSB-4M Documents
Oracle
MongoDB
AWS
50% reads / 75% reads / 95% reads /
50% writes 25% writes 5% writes
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
80000
YCSB-81M Documents
50% reads / 75% reads / 95% reads /
50% writes 25% writes 5% writes
Oracle
MongoDB
AWS

21c のその他の JSON の改良点
• SQL/JSON ⽂法の改善
• 新しいJSONパス⾔語項⽬メソッドのサポート
JSON_SCALAR: float(), double(), binary(), ymInterval(), and dsInterval()
• JSON のパス⾔語とドット記法の構⽂は、新しい集約⽤の項⽬メソッドをサポート
avg(), count(), minNumber(), maxNumber(), minString(), maxString(),
sum()
• JSON向けの多値索引
• JSON 型カラム内の⽂字列や数値の配列に対する関数インデックスのサポート
• 配列内の各⼀意の値は、検索可能なインデックス項⽬に
• 配列内の値を⾒つけるために JSON をフルスキャンする必要をなくす
• GoldenGateとXStream、ネイティブJSONデータ型のサポート

最適化された表現
• 従来よりも少ないメモリを使⽤して、より⼤きなグラフを分析
することが可能に
ユーザー定義のアルゴリズム
• Java構⽂を使⽤したグラフアルゴリズムの作成や拡張
• 製品内のネイティブアルゴリズムと同等に⾼速に実⾏。同様
に最適化しコンパイル
プロパティ・グラフの⾒える化
グラフの機能強化

• 企業アプリがブロックチェーンを使⽤して不正⾏為を
識別し、防⽌することを容易に
• 不変テーブルを暗号化して⾏を連鎖させる - コン
バージドDBの機能
• ブロックチェーン表は簡単にアプリと統合可能
• 外⾒は通常の宣⾔型SQLと同じ
• ブロックチェーンデータでも分析やトランザクションをフルサ
ポート
• AWSだと元帳テーブルをサポートするためだけにQLDBサービス
が別途必要
ID User Value
1 Tom 500
2 Carol 176
3 Steve 500
4 John 176
5 Mike 332
6 Sarah 632
7 Eve 25
8 Prisha 850
Hash
ADSJS
%SHS
SH@1
DHD3
*EGG
AH11
LIO$
SHS4
CREATE Blockchain Table
Trade_Ledger …;
ブロックチェーンによるセキュリティー上の⼤きなメリットを企業アプリケーションに

ユーザー不正の防⽌
• ブロックチェーン表は、クレデンシャルに関係なく、誰でもSQLの変更を防ぐ
• ブロックチェーンの所有者による新しいデータの暗号署名で否認防⽌を実現
管理者不正の防⽌
• 暗号ブロックチェーンハッシュによる、データへの変更を検出
• ブロックチェーンハッシュの独⽴した検証とキーの分散化でテーブルの書き換えを防ぐ
認証不正の防⽌
• ユーザによる新しいデータの暗号署名は、なりすましから保護
ブロックチェーン表は、複数の層の不正を防⽌

マルチワークロードを⽀えるイノベーション
Native Blockchain Tables
インメモリの強化
New ML Algorithms
SQL Macros
シャーディングの拡張
永続メモリ
Graph Performance
JSON Speed & Flexibility
マルチモデル
… など
21c
AutoML

データサイエンティストと開発者のためのより速く、より簡単な機械学習
SALES
機械学習
モデル
アルゴリズム
⾃動選択
各ワークロードに最適
な予測アルゴリズムを
特定する
⾃動機能選択
最もよい予測結果を
出すデータを特定す
る
⾃動モデル調整
最⾼のパフォーマンス
を発揮するモデルパラ
メータを特定
エキスパートではないユーザーでも機械学習を活⽤できるようにする
AutoML

1. データセットを
選択
2. 予測データを
選択
3. スタートを
押す
AutoML

複数の予測アルゴリズムを⽐較し、
最適なものを選択
AutoML

MSET-SPRTアルゴリズムのサポート
• 多変量状態推定技術-逐次確率⽐テスト(MSET-SPRT)アルゴリズムは、
重要プロセスの監視のためのノンリニア・ノンパラメトリックな異常検出技術
• このアルゴリズムは、誤報を最⼩限に抑えながら、微妙な異常を検出
XGBoostアルゴリズムのサポート
• このアルゴリズムは、⾼効率でスケーラブルな勾配⽊ブースティング機械学習アルゴリ
ズム。回帰と分類を強化
• 広告のクリックスルー率予測、ハザードリスク予測、Webテキストの分類などに便利
ニューラルネットワークアルゴリズム⽤のアダム最適化ソルバーのサポート
• 計算効率が⾼く、メモリをほとんど必要としない
• データやパラメータ、またはその両⽅が⼤きい問題に最適
データサイエンティストに最新で最も⼈気のあるアルゴリズムを提供
その他の機械学習の改良点

• ネイティブ永続メモリストアは、データベースのデータとredoをローカル永続メモリ(PMEM)
に保持
• マッピングされた永続メモリファイルシステムに保存されたデータ上でSQLが直接実⾏
• IOコードパスを排除し、⼤規模なバッファキャッシュは不要
• 新しいデータベースのアルゴリズムにより、永続的なメモリへの部分的または
⽭盾した保存を防⽌
• ネイティブデータベースシャーディングを利⽤したスケールアウトが可能
• サーバーの障害や永続的なメモリ障害から保護するためデータガードが必要
永続メモリストア
DATA GUARD
I/O依存のワークロードに永続メモリの速度を

• ⾏と列の両⽅のフォーマット
同じテーブルを維持
• 同時にアクティブ。トランザクショ
ン上の⼀貫性を維持
• 分析や帳票⽣成にはインメモリ
を使⽤
• OLTPには実績のある
⾏フォーマットを使⽤
データベース・インメモリ: デュアル・フォーマット
バッファ・キャッシュ
インメモリ
列ストア
セールス表セールス表
⾏
フォーマット
列
フォーマット
セールス

データベースのインメモリ・ベクトル結合
• Oracle DatabaseのDeep Vectorization SIMDフレームワークをベー
スに構築
• ハードウェア・アクセラレーションとパイプライン実⾏を活⽤して、ハッシュ
結合などの操作を最適化
• メモリ内ベクター結合では、ハッシュ結合はベクタープロセッサに渡すこと
ができるより⼩さな演算に分解
• 使⽤されるキー値テーブルはSIMDに最適化。結合の左と右の⾏を⼀
致させるために使⽤
#
SIMD OPTIMIZED
BLOOM FILTER &
LOOK UP TABLES
ベクトル処理装置に搭載さ
れたハッシュ表
インメモリ
列テーブル
ベクトル単位でスキャンして
⼀致させた
表
スキャン＆フィルタリングさ
れたデータ
最⼤10倍のパフォーマンス向上を実現

インメモリ・ハイブリッド列スキャン
• 以前のバージョンでは、列が列ストアに配置されていなかった場
合、Oracleは⾏ストアを使⽤して問合せで要求されたデータを
取得
• めったにアクセスされないために特定のカラムが除外されてい
る可能性があり
• オプティマイザは、必要に応じて列ストアをスキャンし、投影された
列の値を⾏ストアから取得
• 例えば、列ストアが述語フィルタの⼀部として使⽤され、その
結果、⾏ストアで⾒つけなければならない⾏の数が⼤幅に
削減された場合
バッファ・キャッシュ
インメモリ列ストア
SGA
SELECT first_name
FROM employees
WHERE salary = 6000
ORDER BY first_name;
Salaryの列は列ストアに
あります
FIRST_NAME の列はバッ
ファ・キャッシュにあります

運⽤を簡素化し、利⽤効率を向上
• インメモリ列ストア内のオブジェクトの配置と削除を⾃動的に管理
• 使⽤パターンを追跡し、カラムストアからオブジェクトを移動・退避
• 列は使⽤パターンに基づいて⾃動的に圧縮
⾃⼰管理型インメモリ列ストア
インメモリ列ストア
アクティブなデータは⾃動
的に列形式に変換され、
列ストアに移動
アクティブでないオブ
ジェクトを列ストアから
削除

インターネットアプリケーションのスケーリングのための有⼒なアプローチ
• 独⽴したデータベース（シャード）にまたがる
データの⽔平⽅向のパーティショニング
– 各シャードはデータのサブセットを保持
– シングルノード、RAC、PDBで構成可能
– ⾼可⽤性のために複製を保持
• シェアードナッシングアーキテクチャ
– シャードはハードウェア（CPU、メモリ、ディスク)、
またはソフトウェア (クラスタウェア)を共有しない
N個の物理データベースにシャーディングされた
1つの論理DB
Server1
データベース
Table1
Shard1
Server2
Table1
Shard2
Server3
Table1
Shard3
データベース・シャーディング

シャーディング・アドバイザー・ツール
• シャード化されていないスキーマからシャード化されたスキーマへの移⾏プロセスを⽀援
• ⾮シャーデッド・データベース・スキーマとクエリのワークロードを分析
• シャード化に適したデータベースデザインの候補を作成。問合せ性能や拡張性、可⽤性やストレージを最適化
複数の既存データベースからシャードデータベースを作成する
• 同じアプリケーションスキーマに基づいた複数のデータベースをシャード化したアーキテクチャへの移⾏を簡素化
• クロスシャードクエリを実⾏できる統合データベースを作成
シャーディングの機能強化

マルチテナントを⽀えるイノベーション
New ML Algorithms
Automatic Zone Maps
X
SQL Macros
マルチテナント Data Guard マルチテナント・セキュリティ
Persistent Memory
Graph Performance
マルチモデル
… など
21c

スケールメリットのある分離性と敏捷性
会計受注
⽀払
アプリケーション毎の⾃⼰完結型PDB
• アプリケーションの変更なしに稼働
• 迅速なプロビジョニング (クローンによる)
• 可搬 (プラガブル)
基本的な運⽤操作はCDBレベルで
• ⼀か所で全てを操作
• 必要に応じて個別操作
共有メモリとバックグラウンドプロセス
• １台のサーバーでより多くのアプリケーションが稼働
Oracle Multitenant

プラガブル・データベース (PDB) レベルでの災害対策
プライマリPDBが故障した場合、スタンバイPDBはすぐに処理を引継ぎ
コンテナ・データベース全体のフェイルオーバーは不要に
単⼀PDB上でのブローカによる切り替えとフェイルオーバー機能
マルチテナント Data Guard
⼈事
スタンバイ
⼈事
営業
スタンバイ
営業
コンテナ・データベース＠東京コンテナ・データベース＠⼤阪
Data Guard によるRedo の転送と適⽤

DBネストは、騒がしい隣⼈、悪意を持った隣⼈から保護します。
• DBネストは、コンテナとプラガブル・データベースの両⽅の、
セキュリティ分離を強化
• プロセス、CPU、メモリ、ネットワーク、ファイルアクセス
• CDBとPDBはそれぞれ「ネスト」と呼ばれる独⾃のセキュリ
ティ領域内に存在し、O/Sの拡張機能を⽤いて実装
• Linux: 名前空間、CGグループ、機能、SECCompフィルタリング
• 各PDBネストは独⾃のPIDを持ち、他のネストにある他の
PDBにアクセス不可
• DBNEST_ENABLE を CDB_RESOURCE_PDB_ALL
に設定
マルチテナント・セキュリティ―
OS
PDB 1 ネスト PDB 2 ネスト PDB 3 ネスト
CDB ネスト

… その他のイノベーション
New ML Algorithms
Automatic Zone Maps
X
SQLマクロ
セキュリティーの強化
Persistent Memory
Graph Performance
マルチモデル
21c

SQLマクロ
SQL のプリプロセッサのように動作。再利⽤可能なコードはSQLオプティマイザーには透過的に
再利⽤可能でポータブルなコードを簡単に作成
⼀般的な SQL 式の呼び出しを簡素化
負担のかかるコンテキストの切り替えが不要
スカラーマクロは複雑なSQL式を簡単にカプセル化
create or replace function
sales_tax(unit_cost number,
unit_type varchar)
return varchar2 SQL_MACRO(SCALAR) is
begin
return q'[case when unit_type = 'FOOD'
then unit_cost
else unit_cost * 1.2 end]';
end;
SQL> select sales_tax(20,'WINE') from dual;
SALES_TAX(20,'WINE')
--------------------
24
⽂字列を返す関数
SQL> select case
when 'WINE' = 'FOOD' then 20
else 20*1.2
end
from dual;
下記と同等

SQLマクロの表
• 適⽤ケース
• パラメトリック・ビュー (Parametrized Views)
• 多相表 (Polymorphic Tables)
SQLテーブルマクロは、FROM句で使⽤されるSQLをカプセル化
CREATE or replace FUNCTION
orders_waiting_to_ship(order_value number)
RETURN varchar2 SQL_MACRO(TABLE)
IS
BEGIN
RETURN q'[
SELECT i.*
FROM ORDERS o,
ORDER_ITEMS i
where order_status > 6
and o.order_total >= order_value
and o.ORDER_ID = i.ORDER_ID
]';
end orders_waiting_to_ship;
SQL> select *
from
orders_waiting_to_ship(200);

段階的パスワード・ロールオーバー
ユーザープロファイルで新しいパスワード制限
PASSWORD_ROLLOVER_TIME を設定
データベースに新しいサービスアカウントのパスワードを作成する
• 新旧どちらのパスワードも有効期限あり
パスワードはアプリ側で更新
古いパスワードは失効 - 新しいパスワードが唯⼀有効なクレデンシャル
として保持
ダウンタイムを発⽣させることなく、アプリケーション・セキュリティ・コンプライアンスを実施

データベースとの深い統合により複雑さを解消
ミドルティア、接続＆状態管理、データベースとアプリのデータ型のマッピング、拡
張、HA、災害対応など⼿のかかる設計運⽤作業はもはや不要
進化するビジネスニーズに合わせアプリを簡単に反復開発
ユーザーと開発者が協⼒してアプリを迅速に強化
APEX開発はまさにデータドリブン
データモデルまたはスプレッドシートから開始し、99%の⼿動コードを排除
Oracle APEXによるローコード開発
⼿作業コーディングの20倍速でアプリを構築
APEX 最新機能のご紹介はこちら︓https://speakerdeck.com/oracle4engineer/oracle-apex-21-dot-1-xin-ji-neng-falseshao-jie

コンバージド・データベースをサポートするさらなるイノベーション
Blockchain表
インメモリの強化
AutoML
21c
SQLマクロ
マルチテナントData Guard マルチテナント・セキュリティ
セキュリティーの強化
シャーディングの拡張
永続メモリ
グラフ分析の性能向上
JSON⾼速化と⾃由度向上
ネーティブJavaScript

アプリケーションのあらゆる利⽤⽤途に
コンバージド・データベースをサポートするさらなるイノベーション
エンタープライズ・クラス
あらゆるデータ
21c
• あらゆるデータとワークロードに最⾼のパフォーマ
ンス、スケーラビリティ、信頼性、セキュリティを
提供
• OLTP、分析、インメモリ、IoT、ストリーミング、
マルチテナント、永続メモリストアなど
• リレーショナル、JSON、XML、グラ
フ、空間、OLAP、ブロックチェーン
• 宣⾔的SQLと任意のデータ上のトランザク
ション、Java、JavaScript、AutoML、マイク
ロサービス、イベント、CI/CD、APEX
あらゆるワークロード
最⾼の⽣産性

Oracle Database 21c
データ・ドリブン時代をリードするこのコンバージド・データベースの最新型は、開発者や分析担当者、またDBAのための
多くの⾰新的な技術を搭載します。
新機能について
https://docs.oracle.com/cd/F39414_01/whats-
new.html
■DB 21c マニュアル
https://docs.oracle.com/cd/F39414_01/index.ht
ml
■ 新機能⽐較表
https://apex.oracle.com/database-features/
■セルフ・ハンズオン「Oracle LiveLabs」
Database 21c編
https://apexapps.oracle.com/pls/apex/f?p=133:1
00:::::SEARCH:21c
製品ご紹介オラクルエンジニア通信
https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/colum
n_db21c
(ご参考)コンバージド・データベースの狙い
https://youtu.be/wjh8VsSwxvM
(⽇本語キャプション付)
https://support.oracle.com/epmos/faces/Docu
mentDisplay?id=742060.1&displayIndex=1
ソフトウェアダウンロード
https://www.oracle.com/jp/database/technologi
es/oracle-database-software-downloads.html

セキュリティー
Spatial
Text
Full Support
For DB Links
HIPAA
Compliance
XML
Oracle
Mgmt
Cloud
1
2
3
4
5 Auto
Scaling
SQL
Developer
Web
Application
Express
ORDS-SODA
Change
License
Network
ACLs
Avro
Files
Perf
Hub
ODI
on OCI
Marketplace
Events
Service
Work
Requests
CPU-IO
Shares
Spatial
Studio
Data Safe
OCI
Metrics
Free Service
$$$
Wallet
Rotation
Instance
Wallet
Maintenance
Window
Information
SQL
Developer
Web 19.2.1
Tools Tab on
OCI UI
OCI VCN
Support
on ACLs
Active
Directory
Support
PET/HPT
Support for
Parquet
and Avro
DBMS_CLOUD
Enhancements
UTL_HTTP and
UTL_SMTP
Support
DBMS_CLOUD
REST API
Support
Clone
from
Backup
ACLs
Honored by
Built-in
Tools
Database
Vault
Application
Express
19.2
Multiple DB
Version
Support
Graph
Server &
Client 20.1
Private
Endpoints
Simplify
Migration
to ADB
External
Partitioned
Tables
Hybrid
Partitioned
Tables
ATP on
Dedicated
ADW on
Dedicated
Application
Continuity
SOC 1 and
SOC 2
Compliance
Support
For Parquet
Files
分析
運⽤/監視
開発⽀援
新機能情報:
https://speakerdeck.com/oracle4engineer/
autonomous-database-sabisuatupudeto
Oracle Autonomous Database
JSON
作らずにすぐ始められる

Oracle Database 19c全般: Oracle Database 19c Introduction and Overview
Oracle Exadata X8M Oracle Exadata Database Machine X8M-2
マルチテナント機能 Multitenant | Oracle ⽇本
JSON Document Document Database | Oracle Document Store - JSON | Oracle ⽇本
インメモリ機能 In-Memory Database | Oracle ⽇本
Shard機能 Oracle Sharding | Oracle ⽇本
機械学習(ML) 機械学習 | Oracle ⽇本
Spatial機能 Spatial Features | Oracle Spatial and Graph | Oracle ⽇本
Graph機能 Property Graph Features | Oracle Spatial and Graph | Oracle ⽇本
RDF Graph Features | Oracle Spatial and Graph | Oracle ⽇本
新機能⽐較表 Oracle Database Features
Oracle Database 参考資料

本セミナーのおさらい
データ・ドリブン時代をリードするコンバージド・データベースの最新型 Oracle Database 21c
は、あらゆるデータ、あらゆるワークロードをサポートし、開発者や分析担当者、またDBAの
ための多くの⾰新的な技術を搭載します。
Oracle Cloudで最初に利⽤可能です。⾃律型データベース(Always Free)上と、データ
ベース・クラウドサービスのVM (RAC および Single-instance)、Bare Metal (Single-
instance)が利⽤可能です。
⻑期(Long Term)リリースのOracle Database 19c と、⾰新(Innovation)リリースの
Oracle Database 21cは、サポート期間を基に適宜使い分けます。

オラクルのミッション
60
https://www.oracle.com/corporate/
私たちのミッションは、
⼈々が新たな⽅法でデータを理解
し、本質を⾒極め、
無限の可能性を解き放てるよう
⽀援していくことです。

ご視聴
ありがとうございました

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