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村上春樹の深い創造
- 日常から逸脱した世界はいかにして生まれるのか -
慶應義塾大学総合政策学部 教授 / 博士(政策・メディア)
Iba, Takashi
井庭 崇
2021年第10回村上春樹国際シンポジウム
村上春樹文学における「逸脱」(deviation)
Professor at Faculty of Policy Management, Keio University
Ph.D in Media and Governance
Takashi Iba
井庭 崇
博士(政策・メディア)
慶應義塾大学SFC 総合政策学部 教授
慶應義塾大学クリエイティブ・ラーニング・ラボ 代表
株式会社クリエイティブシフト 代表取締役社長
国際学術NPO組織 The Hillside Group 理事
一般社団法人 みつかる+わかる 理事
● 創造の研究
● 一人ひとりが持つ日常的な「自然な創造性」(Natural Creativity)の支援
● 「ナチュラルな創造社会」を支えるメディア(パターン・ランゲージ)をつくる
創造の哲学
Philosophy of Creation
創造実践学
Studies on Creative Practice
ナチュラルにクリエイティブに生きる未来社会学
Future Sociology for Natural & Creative Living
新しい学問をつくる
村上春樹の深い創造
- 日常から逸脱した世界はいかにして生まれるのか -
日常から逸脱した世界
「ぼくは、小説ではよく超常現象とか超現実的なことを書くのですが、現
実生活ではそういうものを基本的に信じていないのです。まったくないとも
信じてないけど、あるとも信じていない。そういうことについてあまり考
えたりもしない。」
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』p.179
「僕個人について言えば、僕はきわめてリアリスティックな人間です。
ニューエイジみたいなものにはまったく関心がないし、輪廻にも予知夢に
も占いにも星座表にも関心はありません。信じる信じない以前に、関心が
ない。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.24
「真剣にものを書こうとすればするほど、僕の書く物語は現実離れをした
ものになっていく。この世界や、この社会のリアリティーを描こうとすれば
するほど、それは非リアリスティックな物語になっていく。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.25
「僕にとっての物語をどこまでもリアリスティックに描いていこうとする
と、結果的にそういう非整合的な世界を描くことになってしまいます。わ
けのわからないものがどんどん登場してきます。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.323
日常から「逸脱」した世界は
いかにして生まれるのだろうか?
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
四、基調講演 02
17
クリエイティブ・ラーニング
創造社会の学びと教育
井庭 崇
慶應義塾大学教授
本講演では、
これからの学び・教育において最も重要となる学びのあり方が
「クリエイティブ・ラーニ
ング」
(創造的な学び)であるとして、
「つくる」ことと「学ぶ」ことの関係について論じる。学びや教育
について考えるときには、
これからの未来がどのような時代になり、
そこで求められるものが何かを明ら
かにする必要があるが、
私が見据える未来は
「創造社会」
(クリエイティブ・ソサエティ)
であり、
そこで
は人々は自分たちで自分たちの直面している問題を解決し、
新しいあり方ややり方をつくっていく。
その
ため、人々は、創造的な知性とそれを発揮する力が求められるようになる。そのような創造的知性やつく
る力を身につけるためには、
知識伝達型の教育やコミュニケーションを中心としたスタイルではなく、
「つ
くる」ことを含む創造実践の経験を積むことが不可欠である。
本論文では、
「学ぶ」
ことにつながる
「つくる」
とはどのようなものかについて、
「創造の7 つの原理」
を提唱する。
その7 つの原理とは、
1. 無我の創造
(つくり手の意図
・
作為によるコントロールを手放す)
、
2. 生成と分化(植物が絶えずひとつの全体として育っていくように、つくっているものが育つことを支
援する)
、3. 内側から感じる(つくっている対象になりきって感じる)
、4. 冒険的創造(先が見えないな
かで探索的に進んでいく)
、5. あるべきかたち(創造の制約・ルールを手がかりに、パズルのピースをは
めて詰めていく)
、
6. 発掘したものを磨き上げる
(深く埋もれていた状態から掘り起こしたものの良さが
出るように、徹底的に手直をして美しい状態に整える)
、7. つくることで生きる(つくることが生きるこ
とそのものに重なり、生きることの本質となるように、自分の人生を生きる)というものである。このよ
うな創造であるからこそ、
「つくる」ことが、つくり手に「学び」をもたらすのである。
このような「つくることによる学び」
(learning by creating)を軸としたクリエイティブ・ラーニン
グを考えると、学校というものは、上に掲げたような創造を体験する機会を提供する場となる。これに伴
い、教師の役割は、創造実践をともに行い、その活動の内側から創造と学びを生成するような「ジェネレ
ーター」
(生成者)という役割に変わる。そのとき、創造実践を支える方法・道具となるのが「パターン・
ランゲージ」である。
本講演では、日本で出版されている書籍『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』
(井
庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019 年)1
で論じた考
え・概念を概観しつつ、新しい話を盛り込み、また事例を交えて紹介する。考えや理論、事例の詳細につ
いては、同書をお読みいただければと思う。
1
『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』
(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学
出版会, 2019 年)
2020年度台湾日本語教育研究国際シンポジウム
国際会議予稿集(基調講演論文)
井庭 崇, 「クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育」, 2020年度台湾日本
語教育研究 国際シンポジウム, 2020年11月
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
つくり手の意図・作為によるコントロールを手放す
無我の創造
Egoless Creation
深い創造の原理 1
製造ではなく有機的生成
Organic generation rather than factory production
Letting go of the control of the creator’s design and intentions.
Principle of Deep Creation #1
「本を書き始めるとき、僕の頭の中には何のプランもありません。ただ物語
がやってくるのをじっと待ち受けているだけです。それがどのような物語で
あるのか、そこで何が起ころうとしているのか、僕が意図して選択するよう
なことはありません。・・・基本的には、僕はとくに何かを決めて小説を
書くわけではない。やってくるものをそのまま文章化するだけです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.209
深い創造の原理 1:無我の創造
「物語を書き出すときには、僕はそれがどんな結末を迎えるのか知らない
し、次に何が起こるのかもわからない。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.221
「僕はそれがどれほど長い小説であれ、複雑な構成を持つ小説であれ、最
初にプランを立てることなく、展開も結末もわからないまま、いきあたり
ばったり、思いつくままどんどん即興的に物語を進めていきます。その方
が書いていて断然面白いからです。」
『職業としての小説家』p.156
「その登場人物をこしらえたのはもちろん作者ですが、本当の意味で生き
た登場人物は、ある時点から作者の手を離れ、自立的に行動し始めます。
これは僕だけではなく、多くのフィクション作家が進んで認めていることで
す。実際にそういう現象が起きなければ、小説を書き続けるのはかなりぎす
ぎすした、つらく苦しい作業になってしまうはずです。小説がうまく軌道に
乗ってくると、登場人物たちがひとりでに動き出し、ストーリーが勝手に
進行し、その結果、小説家はただ目の前で進行していることをそのまま文
章に書き写せばいいという、きわめて幸福な状況が現出します。そしてある
場合には、そのキャラクターが小説家の手を取って、彼をあるいは彼女
を、前もって予想もしなかったような意外な場所に導くことになります。」
『職業としての小説家』p.256
深い創造の原理 1:無我の創造
「フィクションを書くのは、夢を見るのと同じです。夢を見るときに体験す
ることが、そこで同じように行われます。あなたは意図してストーリー・ラ
インを改変することはできません。ただそこにあるものを、そのまま体験し
ていくしかありません。我々フィクション・ライターはそれを、目覚めてい
るときにやるわけです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.360
深い創造の原理 1:無我の創造
「夢という̶ のは、それが眠りながら見ている夢であれ、目覚めながら見
ている夢であれ ̶ ほとんど選択の余地がないものなのです。僕は基本的に
その流れに従うしかありません。」
『職業としての小説家』p.262
「多くの場合、僕の小説に登場するキャラクターは、話の流れの中で自然
に形成されてきます。「こういうキャラクターを出そう」と前もって決める
ことは、僅かな例外を別にすれば、まずありません。書き進めていくうち
に、出てくる人々のあり様(よう)の軸みたいなものが自然に立ち上がり、そ
こにいろんなディテールが次々に勝手にくっついてきます。磁石が鉄片を
くっつけていくみたいに。そのようにして全体的な人間像ができあがって
いきます。」
『職業としての小説家』p.240
深い創造の原理 1:無我の創造
「例えば秋川笙子さんという人が、ここに必要だなと思うじゃない。そこ
で彼女について書き始めるんだけど、実際に書いてみるまでは一体どんな
人か僕もよく知らないんです。でも書いているうちに、あ、こういう感じな
んだ、というのが見えてきます。淡いブルーのワンピースにグレーのカー
ディガンを着てるんだ、とか。で、そういう服に黒い艶やかなハンドバッ
クを持つからには、育ちのいい人だろうなとか、だんだん 具体的な形が
出来上がっていくんだけど、それは最初からはわかりません。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.296
意識的な意図や作為による
コントロールを手放し、
無我(egoless)な状態で
「つくる」
Let go of the control of
conscious design and
intentions, and create
in a state of egolessness.
つくり手の意図・作為によるコントロールを手放す
無我の創造
Egoless Creation
深い創造の原理 1
製造ではなく有機的生成
Organic generation rather than factory production
Letting go of the control of the creator’s design and intentions.
Principle of Deep Creation #1
植物が絶えずひとつの全体として育っていくように、
つくっているものが育つことを支援する
全体を育てる
Nurturing the Whole
深い創造の原理 2
製造ではなく有機的生成
Organic generation rather than factory production
Supporting the growth of what you are creating,
just as a plant continually grows as a whole.
Principle of Deep Creation #2
「僕の場合、まず小説のアイデアがぽっと生まれます。そしてそのアイデア
から物語が自然に自発的に広がっていきます。・・・そこにどんな人物が
登場することになるか、それはあくまで物語自身が決めることです。僕が考
えて決めることではありません。作家である僕は忠実な筆記者としてその指
示に従うだけです。」
『職業としての小説家』p.261-262
深い創造の原理 2:全体を育てる
「『22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。』から始まる、
出だしのワン・パラグラフを、あるとき、なんとなく書いちゃったん
です。別に小説を書くつもりもなく、スケッチみたいに。で、何かの
ときに使えるだろうと思ってとっておいたのを、一年くらいたって、そ
うだ、これの話を書こうと思い立った。だからあのワン・パラグラフ
は、最初はなんの物語も含んでなかった、ただの言葉だったんです。な
ぜそんな言葉を書いたかと言うと、そこから何か面白い世界が広がり
そうな感じがしたし、ああいう文章を書いてみたかったから。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.48
深い創造の原理 2:全体を育てる
『スプートニクの恋人』
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.78
「スケッチみたいなものをさらっと書いて、そのまま抽斗の中で寝か
せておいた。」 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.302
「『スプートニクの恋人』というタイトルって、わりにカッコいい
じゃないですか。だから、題を先に思いついて、『スプートニクの恋
人』という小説を書くことにした。」
深い創造の原理 2:全体を育てる
『アフターダーク』
「一ページか二ページの出だしのスケッチをまず書いたんです。深夜の
ファミレスで女の子が一人で本を読んでいる。そこに男の子が入ってき
て、彼女に目を止めて「ねえ、誰々じゃない?」と言う。女の子は目
を上げる。そういう短いシーンを何ということもなく思いついて
サーッと書いたわけ。・・・シーンみたいなものがひとつ頭に浮かん
で、それを簡単なスケッチにメモしておきます。・・・木炭の素描みた
いなものです。一年間そのシーンが頭の中にとどまっていま し
た。・・・一年ちょっとぐらいして急に「そうだ、あれをもとにして
ちょっと長いものを書いてみようか」という気持ちになりました。そ
れでいったん書き始めたら、最後までよどみなくすらすらと書け
ちゃったんです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.300-301
「彼は誰なのか? 彼女は誰なのか?彼らの間に何が起こるのか? 僕は
こういった疑問にとても興味を抱き、それらを明らかにするためには
書かなければならなかった。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.455
「種」から育て、その内実が少しず
つ形成され、詳細に複雑な秩序が内
包される全体がかたちづくられてい
く 。 い つ も ひ と つ 「 全 体 」 ( a
whole)があり、部分の組み合わせ
でつくるのではない。
全体を育てる
Nurturing the Whole
植物が絶えずひとつの全体として育っていくように、
つくっているものが育つことを支援する
全体を育てる
Nurturing the Whole
深い創造の原理 2
製造ではなく有機的生成
Organic generation rather than factory production
Supporting the growth of what you are creating,
just as a plant continually grows as a whole.
Principle of Deep Creation #2
先行きが不透明ななか、探索的に進んでいく
未知なる冒険
True Adventure
深い創造の原理 3
対立を解消した調和的秩序
Realizing harmonious order
by resolving inner and external conflicts
Exploring and moving forward little by little to see what happens,
which is uncertain until you get there.
Principle of Deep Creation #3
「主人公が体験する冒険は、同時に、作家としての僕自身が体験する冒険
でもあります。書いているときには、主要な人物が感じていることを僕自身
も感じますし、同じ試練をくぐりぬけるんです。言い換えるなら、本を書き
終えたあとの僕は、本を書きはじめたときの僕とは、別人になっている、と
いうことです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.163
深い創造の原理 3:未知なる冒険
深い創造の原理 3:未知なる冒険
「僕自身、驚かされるのが好きですね。小説を書いているとき、次に何が
起きるのか僕にはわかりません。先に何が起きるか、角を曲がってみるまで
はわからない。そういうのは、とてもわくわくします。僕は毎朝小説を書
いています。次はどうなるのかと期待しながら、わくわくして、スリルを感
じています。自分でも驚かされるのは楽しいですし、もし僕が驚かされる
なら、きっと読者も驚かされるでしょう。僕は何も考え出したりはしない
で、ただ何かが起きるのを待っているだけなのです。僕は作家になれてとて
も幸せです。だって小説を書いていると、日々驚きの連続であるわけですか
ら。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.551
先行きが不透明ななか、探索的に進んでいく
未知なる冒険
True Adventure
深い創造の原理 3
対立を解消した調和的秩序
Realizing harmonious order
by resolving inner and external conflicts
Exploring and moving forward little by little to see what happens,
which is uncertain until you get there.
Principle of Deep Creation #3
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
つくっている対象になりきって、その内側から感じる
内側から感じる
Feeling from the Inside
深い創造の原理 4
製造ではなく有機的生成
Organic generation rather than factory production
Becoming the object you are creating and feel it from the inside.
Principle of Deep Creation #4
深い創造の原理 4:内側から感じる
「書いているときには、主要な人物が感じていることを僕自身も感じます
し、同じ試練をくぐりぬけるんです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.163
「小説を書くたびに、僕は自分の足を別の人間の靴の中に入れてみるので
す。別の可能性の衣をまとってみるのです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.226
「何かについて描写するとき、僕は必ずその場に物理的に居合わせます。そ
こがどんな場所であるのか、僕には手にとるようにわかります。その暗闇を
実感もします。そこにある奇妙な匂いを嗅ぐこともできる。もしそういうこ
とができなければ、あなたは作家じゃないということになります。もしあな
たが作家であれば、あなたはそれを皮膚に感じとることができる。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.29
『海辺のカフカ』
「この物語を書くのはとても刺激的でした。この男の子について書い
ていると、自分が十五歳のときにどんなだったかがありありと思い出
せるんです。記憶は僕という人間にとって、もっとも重要な資産になっ
ていると思います。記憶は燃料のようなものです。それは燃焼して、人
を内側から温めます。僕の記憶は抽斗のたくさんついた大きなチェス
トに似ています。そこには数え切れないほどの抽斗があります。十五歳
の少年について書こうと思うとき、僕はそのために必要なひとつの抽
斗を開けます。そうすると僕が少年として神戸にいたときに目にした光
景が、眼前にそのまま浮かび上がってきます。空気の匂いを嗅ぐことが
できるし、地面に手を触れることもできます。樹木の緑を鮮烈に目に
することもできる。それも僕が小説を書くことが好きな理由のひとつ
です。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.257
深い創造の原理 4:内側から感じる
つくっている対象になりきって、その内側から感じる
内側から感じる
Feeling from the Inside
深い創造の原理 4
製造ではなく有機的生成
Organic generation rather than factory production
Becoming the object you are creating and feel it from the inside.
Principle of Deep Creation #4
本質に迫り、それが象徴的に現れるように、徹底的に手直して磨き上げる
本質の磨き上げ
Polishing the Essence
深い創造の原理 5
対立を解消した調和的秩序
Realizing harmonious order
by resolving inner and external conflicts
Get to the essence, and then thoroughly rework and refine it
so that it appears symbolic.
Principle of Deep Creation #5
深い創造の原理 5:本質の磨き上げ
「初稿はだいたいにおいて混乱しています。ずいぶん何度も書き直しをしま
す。そのままでは作品になりません。」
『職業としての小説家』p.156
「そういう書き方をしていると、結果的に矛盾する箇所、筋の通らない箇
所がたくさん出てきます。登場人物の設定や性格が、途中でがらりと変わっ
てしまったりもします。時間の設定が前後したりもします。そういう食い
違った箇所をひとつひとつ調整し、筋の通った整合的な物語にしていかなく
てはなりません。かなりの分量をそっくり削ったり、ある部分を膨らませた
り、新しいエピソードをあちこちに付け加えたりします。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.223
「ある程度書いて、例えば第一稿が仕上がるじゃない。その時点で構造と
いうのは自然に見えてきます。目には見えない透明な骨組みに肉をどんど
んつけていったら、その結果骨組みのありようが見えてきた、という感じ
が近いかも知れない。その骨格の結果的な見え方を調整するという作業
は、ある時点で必要になってくるかもしれない。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.294
深い創造の原理 5:本質の磨き上げ
「原稿の段階でもう数えきれないくらい書き直しますし、出版社に渡してゲ
ラになってからも、相手がうんざりするくらい何度もゲラを出してもらい
ます。ゲラを真っ黒にして送り返し、新しく送られてきたゲラをまた真っ黒
にするという繰り返しです。」
『職業としての小説家』p.166
「場合によって違うけど、だいたい四回か五回くらいかな。初稿に六ヶ月
をかけた場合なら、同じくらいの長さを改稿にかけます。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.223
「僕は徹底的に書き直します。『スプートニクの恋人』だって、書き上げて
から一年以上かけて、何十回か書き直してる。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.68
本質に迫り、それが象徴的に現れるように、徹底的に手直して磨き上げる
本質の磨き上げ
Polishing the Essence
深い創造の原理 5
対立を解消した調和的秩序
Realizing harmonious order
by resolving inner and external conflicts
Get to the essence, and then thoroughly rework and refine it
so that it appears symbolic.
Principle of Deep Creation #5
創造の制約・ルールを手がかりに、パズルのピースをはめて詰めていく
あるべきかたち
What It Ought to Be
深い創造の原理 6
対立を解消した調和的秩序
Realizing harmonious order
by resolving inner and external conflicts
Using the constraints and rules of creation as a guide,
fit and fill the pieces of the puzzle.
Principle of Deep Creation #6
深い創造の原理 6:あるべきかたち
「この登場人物がここで何かをおこなった、というエピソードがあったけ
ど、やっぱりそれは話の流れにそぐわないなと。だから彼は(彼女は)そ
れをしなかったことに変更する、あるいは違うエピソードに差し替える、
というようなことはしばしばあります。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.342
「どれだけ書き直しても十分とはいえないけれど、あるところまで来る
と、もうこれ以上は動かせないという線がでてきます。・・・もちろんそ
の時点での限界はあるけれども、ここはもう勘ですね。これでいい、と勘
が告げてくれる。そういう勘が働かないと、永遠に直し続けることになり
かねないし、それはそれでまたまずいことです。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.266
創造の制約・ルールを手がかりに、パズルのピースをはめて詰めていく
あるべきかたち
What It Ought to Be
深い創造の原理 6
対立を解消した調和的秩序
Realizing harmonious order
by resolving inner and external conflicts
Using the constraints and rules of creation as a guide,
fit and fill the pieces of the puzzle.
Principle of Deep Creation #6
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
創造が自分を更新し、生命・生活・人生(life)が
創造の土壌となるような円環を生きる。
生と創造の円環
Circular flow between life and creation
深い創造の原理 7
生命 = 生活 = 人生を生きる創造
Creation in the several layers of ‘life’
Creating renews one’s Self, and living in a circular flow where life as
an organism, lifestyle, and lifetime become the earth of creation.
Principle of Deep Creation #7
深い創造の原理 7:生と創造の円環
「長編小説を書いているときは、書きながら身体の組成そのものが刻々と
変化していくようなところがあって、それは何ものにもかえがたい興奮であ
り、充実感です。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.427
「小説を書くのは、僕にとってすごく大事なことなんです。それは自分の作
品を生み出すことであると同時に、自分自身を変えていく、自分自身を
バージョンアップしていくことでもあるわけだから。」
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.68
「僕が言いたいのは、ある意味においては、小説家は小説を創作している
のと同時に、小説によって自らをある部分、創作されているのだというこ
とです。」
『職業としての小説家』p.259
創造が自分を更新し、生命・生活・人生(life)が
創造の土壌となるような円環を生きる。
生と創造の円環
Circular flow between life and creation
深い創造の原理 7
生命 = 生活 = 人生を生きる創造
Creation in the several layers of ‘life’
Creating renews one’s Self, and living in a circular flow where life as
an organism, lifestyle, and lifetime become the earth of creation.
Principle of Deep Creation #7
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
潜在意識
顕在意識
egoless
subconscious
conscious
深層心理
subconscious deep
ego
村上春樹の深い創造における潜在意識
潜在意識の「抽斗」
ひきだし
「地下二階」の深層
闇
物語
spontaneous
小説
自我
無我
自然発生的
汲み上げて戻る
ディテール
ストラクチャー
地下水脈
他者の深層へと通じる
降りていく
文体
潜在意識の抽斗
「僕の中にはタンスのようなものがあって、そこにはたくさんの抽斗がつい
ています。何百という数の抽斗です。そのような抽斗から、僕は必要に応じ
て記憶やらイメージやらを取り出して使います。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.11-12
「僕が進んで記憶に留めるのは、ある事実の(ある人物の、ある事象の)
興味深いいくつかの細部です。全体をそっくりそのまま記憶するのはむずか
しいから(というか、記憶したところでたぶんすぐに忘れてしまうか
ら)、そこにある個別の具体的なディテールをいくつか抜き出し、それを
思い出しやすいかたちで頭に保管しておくように心がけます。・・・言うな
れば、そこにある個人的なキャビネットの抽斗にしまっておくわけです。」
『職業としての小説家』p.125
潜在意識の抽斗
「忘れるのはすごくいいんです。でも、忘れてもなおかつ残ってるものもあ
る。人の場合でも、いろんな人に会って印象に残った部分だけを抽斗に入
れておくと、それがいくつも組み合わさって一つのキャラクターが立ち上
がってきたりする。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.83
「キャビネットにはとにかく厖大な数の抽斗がついているのですが、小説
をかくことに意識が集中してくると、どのあたりのどの抽斗に何が入ってい
るかというイメージが頭にさっと自動的に浮かんできて、瞬時に無意識的に
そのありかを探し当てられるようになります。普段は忘れていたような記
憶が自然にするすると蘇ってきます。・・・言い換えれば、イマジネーショ
ンが僕の意思から離れ、立体的に自在な動きを見せ始めるわけです。言う
までもないことですが、小説家である僕にとって、その脳内キャビネット
に収められた情報は、何ものにも代えがたい豊かな資産となります。」
『職業としての小説家』p.129
潜在意識
顕在意識
egoless
subconscious
conscious
深層心理
subconscious deep
ego
村上春樹の深い創造における潜在意識
潜在意識の「抽斗」
ひきだし
「地下二階」の深層
闇
物語
spontaneous
小説
自我
無我
自然発生的
汲み上げて戻る
ディテール
ストラクチャー
地下水脈
他者の深層へと通じる
降りていく
文体
地下二階の深層
「人間の存在というのは二階建ての家だと僕は思ってるわけです。一階は人
がみんなで集まってごはん食べたり、テレビ見たり、話したりするところで
す。二階は個室や寝室があって、そこに行って一人になって本読んだり、一
人で音楽聴いたりする。そして、地下室というのがあって、ここは特別な場
所でいろんなものが置いてある。日常的に使うことはないけれど、ときど
き入っていって、なんかぼんやりしたりするんだけど、その地下室の下には
また別の地下室があるというのが僕の意見なんです。それは非常に特殊な扉
があってわかりにくいので普通はなかなか入れないし、入らないで終わって
しまう人もいる。ただ何かの拍子にフッと中に入ってしまうと、そこには
暗がりがあるんです。それは前近代の人々がフィジカルに味わっていた暗闇
------電気がなかったですからね-----というものと呼応する暗闇だと僕は思っ
ています。その中に入っていって、暗闇の中をめぐって、普通の家の中では
見られないものを人は体験するんです。それは自分の過去と結びついていた
りする、それは自分の魂の中に入っていくことだから。でも、そこからま
た帰ってくるわけですね。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.105
地下二階の深層
「小説を書いているとき、僕は暗い場所に、深い場所に下降します。井戸
の底か、地下室のような場所です。そこには光がなく、湿っていて、しばし
ば危険が潜んでいます。その暗闇の中に何がいるのか、それもわかりませ
ん。それでも僕はその暗闇の中に入って行かなくてはならない。なぜなら
それこそが、小説を書いているときに僕がいる場所だからです。僕はそこで
善きものに巡り会い、悪しきものに巡り会い、ときには危険に遭遇します。
そしてそれらを文章に描写します。僕の小説に登場する悪しき人格------たと
えば『ねじまき鳥クロニクル』に出てくる皮剥ぎボリス-----彼らは僕がその
暗闇の中で巡り合った人々です。僕は彼らの存在を感じとることができま
す。彼らの息づかいを感じることができます。ときには寒気のようなものを
感じることもあります。僕はそれをできるだけ正直に描写しなくてはならな
い。それが何を意味するのかわからないけれど、そういうものがそこにあ
ることを僕は感じるのです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.359
潜在意識
顕在意識
egoless
subconscious
conscious
深層心理
subconscious deep
ego
村上春樹の深い創造における潜在意識
潜在意識の「抽斗」
ひきだし
「地下二階」の深層
闇
物語
spontaneous
小説
自我
無我
自然発生的
汲み上げて戻る
ディテール
ストラクチャー
地下水脈
他者の深層へと通じる
降りていく
文体
地下二階の深層:地下水脈
「書くことによって、多数の地層からなる地面を掘り下げているんです。僕
はいつでも、もっと深くまで行きたい。ある人たちは、それはあまりにも
個人的な試みだと言います。僕はそうは思いません。この深みに達すること
ができれば、みんなと共通の基層に触れ、読者と交流することができるん
ですから。つながりが生まれるんです。もし十分遠くまで行かないとした
ら、何も起こらないでしょうね。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.164
「我々の地下には長いトンネルがめぐらされていて、僕らは真剣にそうし
ようと思えば、そして幸運に恵まれれば、どこかで巡り会うことができる
のです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.197
地下二階の深層:地下水脈
「僕は僕の心の中に深く暗い豊かな世界を抱えているし、あなたもまたあ
なたの心の中に深く暗い豊かな世界を抱えている。そういう意味合いにお
いては、たとえ僕が東京に住んでいて、あなたがニューヨークに住んでいて
も(あるいはティンブクトゥに住んでいても、レイキャビクに住んでいて
も)、我々は場所とは関係なく同質のものを、それぞれに抱えていること
になります。そしてその同質さをずっと深い場所まで、注意深くたどってい
けば、我々は共通の場所に—物語という場所に—住んでいることがわかり
ます。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.196
「これまでにあるような、『あなたの言っていることはわかるわかる、
じゃ、手をつなごう』というのではなくて、『井戸』を掘って掘って掘って
いくと、そこでまったくつながるはずのない壁を越えてつながる、というコ
ミットメントのありように、ぼくは非常に惹かれたのだと思うのです。」
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』p.84-85
地下二階の深層:地下水脈
「ユングの書いたものを読むことはありませんが、彼の言っていることと、
僕の書いているもののあいだにある種の相似性があるということはしばし
ば言われます。僕にとって潜在意識は「テラ・インコグニタ(未知の大
地)」なのです。僕はそれを分析したくはありません。だから意識的にユン
グとか、そういう分析家の書くものは読まないようにしているわけです。そ
れをそのまま総体として受容したい。それは weird なものかもしれませ
ん。しかし僕はその weirdness をきちんとうまく扱えるという確信のよう
なものがあります。ときとしてその扱いはとても危険なものになりま
す。・・・そこは死の世界であり、あなたは自己責任のもとにそこに入って
いかなくてはなりません。僕は小説家だから、それをすることができます。
そこに足を踏み入れ、その危険を引き受けることができます。それができる
という確信が僕にはあります。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.26-27
潜在意識
顕在意識
egoless
subconscious
conscious
深層心理
subconscious deep
ego
村上春樹の深い創造における潜在意識
潜在意識の「抽斗」
ひきだし
「地下二階」の深層
闇
物語
spontaneous
小説
自我
無我
自然発生的
汲み上げて戻る
ディテール
ストラクチャー
地下水脈
他者の深層へと通じる
降りていく
文体
特別ではない普通の人間
巻き込まれて旅に出る
手を引く導き手
「向こう側」へ壁を抜ける
くぐり抜けたことによる変化
心身の健全さとタフネス
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
村上春樹小説
の物語世界
村上春樹の
深い創造
特別ではない普通の人間
「僕が主人公として書きたいのは、基本的には普通の人なんです。通常の生
活感覚を持った人。しかもいろんな意味あいで、まだ自由な立場にある
人。」
「僕は決して選ばれた人間でもないし、また特別な天才でもありません。
ごらんのように普通の人間です。ただある種のドアを開けることができ、そ
の中に入って、暗闇の中に身を置いて、また帰ってこられるという特殊な技
術がたまたま具わっていたということだと思います。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.163
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.96
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
巻き込まれて旅に出る
「僕の小説はよく『巻き込まれ型』といわれます。・・・主人公はとても
ニュートラルな存在であるのに、いやニュートラルな存在だからこそ、ど
んどん物語の引力に引っ張られて、いろんなところでいろんな特異な、不思
議な体験をします。」
「今でもときどきとても不思議に思います。どうして小説家になってしまっ
たんだろう、と。僕はいつかは小説家にならなくてはならなかったんだろ
うという気もしますし、なんだか成りゆきのまま、たまたま小説家になっ
てしまったという気もします。」
「『僕』という人間は、たとえば『羊をめぐる冒険』のときが典型的なん
だけど、いろんな周囲の強い力に導かれたり、振り回されたりすることに
なる。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.181
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.353
『村上春樹 雑文集』p.479
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
手を引く導き手
「僕の作品においては、女性はしばしば霊媒的な役割を果たします。霊媒の
役割とは、自分という存在を通すことによって、何かしらを引き起こすこと
です。彼女はそういう機能が求められている。僕の作品の主人公は、多くの
場合、霊媒によって違う場所に導かれていきます。そして彼が目にするヴィ
ジョンは、彼女によって示されたものです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.228
「僕の小説においては、そういう意味合いにおいて、女性は霊媒=巫女的な
のです。やがて姿を見せるであろう世界の先触れなのです。だからこそ常に
いつも、彼女の方から主人公に接近してくるのです。彼自身がそちらに接近
することはない。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.229
ミディアム
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
手を引く導き手
「ちょっと個人的な話をしていいですか。・・・僕が中学生とか小学校高
学年の頃、不思議にね、女の子に手を引かれた思い出があるんです。突然女
の子がやってきて、僕の手を取って、どこかに連れていく。・・・『村上く
ん、ちょっと』という感じで手を引いて、僕をどこかに連れていく。たぶ
んなにか用事があったんだと思うんだけど、それがどんな用事だったかよ
く覚えていない。そういうのが、二、三回あったかな。・・・不思議なんで
すよね。僕の場合、とくに女の人にモテたとか、不特定多数の女子に人気
があったとか、そういう経験はまったくない。自慢じゃないけどない。で
もそういう、どこか女の子に、手を引いてどこかに導かれていくという記
憶だけはわりにしっかり残っているんです。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.301
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
手を引く導き手
「考えてみれば彼女は、主人公である多崎つくるに向かってではなく、実は
作者である僕に向かって語りかけていたのです。「あなたはここから先を書
かなくてはいけない。あなたはそういう領域に足を踏み入れているし、そ
れだけの力を既に身につけているんだから」と。つまり沙羅もまた、僕の
分身の投影であったということになるかもしれません。彼女は僕の意識の
ひとつのアスペクトとして、僕が今ある地点で留まってはいけないというこ
とを、僕自身に教えていたわけです。「もっと先まで突っ込んで書きなさ
い」と。」
『職業としての小説家』p.258-259
「その登場人物をこしらえたのはもちろん作者ですが、本当の意味で生き
た登場人物は、ある時点から作者の手を離れ、自立的に行動し始めま
す。・・・そしてある場合には、そのキャラクターが小説家の手を取って、
彼をあるいは彼女を、前もって予想もしなかったような意外な場所に導く
ことになります。」 『職業としての小説家』p.256
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
「向こう側」へ壁を抜ける
「井戸が示しているのは、たとえとても深い穴の中に落ちてしまったとして
も、全力を振り絞って臨めば堅い壁を通り抜け、再び光のもとに帰れると
いうことです。語っている物語が力を備えさえすれば、主人公と書き手と読
者は共に『ここではない世界』へと到達できる。そこは元の世界でありな
がら、旧来とは何かが違う世界です。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.457
「『ノルウェイの森』でも、向こう側の世界とこちら側の世界があったで
しょう。・・・・そういう二つの世界の相関関係というのは、僕にとって
はすごく大きいテーマで、多かれ少なかれ、どの本にも出てくるんです。
『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』も典型的にそうだし、
『ねじまき鳥クロニクル』もそう。『スプートニクの恋人』は小さい本だ
けに、それがいつもより明確に出てしまったのかもしれない。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.69
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
「すべての人間は心の内に病を抱えています。その病は、我々の心の一部な
のです。僕らは意識の中に『正常な部分』と、『正常でない部分』を持って
います。その二つの部分を、僕らはうまく案配して操っていかなくてはなら
ない。それが僕の基本的な考え方です。僕はとりわけ物語を書いているとき
に、自分の正常とは言えない部分を見ることができます。いや、『正常
じゃない(insane)』というのはちょっと正しくない表現だな。『普通じゃ
ない(unordinary)』という方が近いですね。もちろん僕は現実の世界に
復帰してきて、普通の正常な部分を拾い上げなくてはなりません。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.231
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
「向こう側」へ壁を抜ける
「僕自身はこうしてリアリスティックに現実の世界で生きてはいるけれど、
その地下には僕の影が潜んでいて、それが小説を書いているときにずるずる
と這い上がってきて、世間一般が考えるリアリティみたいなものを押しのけ
ていきます。そういう作業の中に、僕は自分の影というものを見ようとし
ているんじゃないかな。ただ、それは小説家である僕にとっては、物語を
語るという作業の中で可能なことなんだけど、普通の人にはなかなかでき
ないことかもしれない。つまり僕は物語を書くことによって、多くの人のた
めにその作業を代行しているのかもしれない。そういう気がします。」
『みみずくは黄昏に飛びたつ』p.324
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
「向こう側」へ壁を抜ける
潜在意識
顕在意識
egoless
subconscious
conscious
深層心理
subconscious deep
ego
村上春樹の深い創造における潜在意識
潜在意識の「抽斗」
ひきだし
「地下二階」の深層
闇
物語
spontaneous
小説
自我
無我
自然発生的
汲み上げて戻る
ディテール
ストラクチャー
地下水脈
他者の深層へと通じる
降りていく
文体
くぐり抜けたことによる変化
「僕の本の主人公はたいていの場合、その人にとって重要な何かを探してい
ます。・・・これらの作品のすべてが、奇妙な状況をくぐりぬけながら、
冒険の途中で変化が起こり、欲していたものを見つけることで終わります。
しかしそのあいだに、探していたものが意味を失ってしまい、目的に到達す
ることがたいして重要ではなくなってしまう。物語は、しかしネガティブな
わけではありません。というのも物語の真の意味は、探そうとするプロセ
ス、つまり探究の運動のうちにあるんですから。主人公は、はじめとは別
人になっています。重要なのはそのことなんです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.162-163
「経験そのものがひとつの意味です。その経験の連鎖を通して主人公は変化
します。それが一番重要なことです。彼が見つけたものにではなく、彼が見
つけなかったものにでもなく、彼がくぐり抜けてきた変化にこそ意味があ
るのです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.235
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
「僕はまだ自分自身の多くの部分を知らないでいます。自分というものを知
るためにこれまで書いてきたけど、まだ先は長い。何が僕の頭の中にある
のか、そこでいったい何が行われているのか。出す本はすべて自分を知る
ためのひとつのステップだけれど、探索の作業は遅々として進みません。僕
の内部にはいまだに多くの深い闇が存在しており、闘いは長いものになる
と思います。」
「主人公が体験する冒険は、同時に、作家としての僕自身が体験する冒険
でもあります。書いているときには、主要な人物が感じていることを僕自
身も感じますし、同じ試練をくぐりぬけるんです。言い換えるなら、本を書
き終えたあとの僕は、本を書きはじめたときの僕とは、別人になっている、
ということです。小説を書くことは、僕にとって本当にとても重要なことな
んです。」
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.163
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.463
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
くぐり抜けたことによる変化
心身の健全さとタフネス
「「壁抜け」みたいなことをするときには、やはり力がないとできないん
ですね。気合を入れるというか、自分が負けちゃうと入っていけないので
す。そういう意味で、まず力が必要なこと。」
「我々が小説を書こうとするとき、つまり文章を用いて物語を立ち上げよう
とするときには、人間存在の根本にある毒素のようなものが、否応なく抽
出されて表に出てくる。作家は多かれ少なかれその毒素と正面から向き合
い、危険を承知の上で手際よく処理していかなくてはならない。そのような
毒素の介在なしには、真の意味での創造行為をおこなうことはできないか
らだ」
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』p.118
『走ることについて語るときに僕の語ること』p.147
「そのような深い闇の力に対抗するには、そして様々な危険と日常的に向
き合うためには、どうしてもフィジカルな強さが必要になります。」
『職業としての小説家』p.194
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
特別ではない普通の人間
巻き込まれて旅に出る
手を引く導き手
「向こう側」へ壁を抜ける
くぐり抜けたことによる変化
心身の健全さとタフネス
日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
村上春樹小説
の物語世界
村上春樹の
深い創造
「小説家の基本は物語を語ることです。そして物語を語るというのは、言い
換えれば、意識の下部に自ら下っていくことです。心の闇の底に下降してい
くことです。大きな物語を語ろうとすればするほど、作家はより深いところ
まで降りて行かなくてはなりません。・・・また密な物語を語ろうとすれ
ばするほど、その地下の暗闇はますます重く分厚いものになります。作家
はその地下の暗闇の中から自分に必要なものを------つまり小説にとって必要
な養分です------見つけ、それを手に意識の上部領域に戻ってきます。そして
それを文章という、かたちと意味を持つものに転換していきます。その暗闇
の中には、ときには危険なものごとが満ちています。そこに生息するもの
は往々にして、様々な形象をとって人を惑わせようとします。また道標もな
く地図もありません。迷路のようになっている箇所もあります。地下の洞
窟と同じです。油断していると道に迷ってしまいます。そのまま地上に戻れ
なくなってしまうかもしれません。その闇の中では集合的無意識と個人的
無意識とが入り交じっています。太古と現代が入り交じっています。僕ら
はそれを腑分けすることなく持ち帰るわけですが、ある場合にはそのパッ
ケージは危険な結果を生みかねません。」
『職業としての小説家』p.193-194
「作家が物語を創り出し、その物語がフィードバックして、作家によ
り深いコミットメントを要求する。そのようなプロセスを経過するこ
とによって作家は成長し、固有の物語をより深め、発展させていく可
能性を手にする。・・・手入れを怠らず、想像力と勤勉さというむか
似ながらの燃料さえ切らさなければ、この歴史的な内燃機関は忠実に
そのサイクルを維持し、我々の車両は前方に向かって滑らかに̶̶̶
あくまでいけるところまでということだが------進行し続けるのではあ
るまいか。僕はそのような物語の「善きサイクル」の機能を信じて、
小説を書き続けている。」 『村上春樹 雑文集』p.504
「人の精神というのは、地表の部分を高くしようとすればするほど、
地下の部分も同じだけ呼応して深くなるわけです。つまり人が善を目
指そうとすれば、悪というのは補償作用として必ずその人の中で、同
じぶん伸びていきます。同じように人が健康になろうと思えば思うほ
ど、地下にあるその人の不健全な部分は深くなっていくはずなんで
す。」 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』p.532
「何かを共有することは、つまりものごとを分かち合うということで
す。力を互いに与え合うことです。それが僕にとっての物語の意味で
あり、小説を書くということの意味です。分かり合い、理解し合うこ
と。そのような認識は小説というものを書き始めて以来、この二十年
以上のあいだまったく変わりません。」
『村上春樹 雑文集』p.477
村上春樹は、自らが小説家と
して日々実践し実感している
「深い創造」で起きているこ
とを、小説の物語世界で別の
かたちで体験し直しながら、
そのことを読者と分かち合お
うとしているのではないか。
日常から「逸脱」した世界は
いかにして生まれるのだろうか?
深い創造の原理
1. 無我の創造
Principles of Deep Creation
製造ではなく有機的生成
対立を解消した調和的秩序
生命 = 生活 = 人生を
生きる創造
Creation in the several
layers of ‘life’
3. 未知なる冒険
2. 全体を育てる
4. 内側から感じる
6. あるべきかたち
5. 本質の磨き上げ
7. 生と創造の円環
Egoless Creation
Nurturing the Whole
True Adventure
Feeling from the Inside
What It Ought to Be
Polishing the Essence
Circular flow between
life and creation
Organic generation
rather than
factory production
Realizing harmonious
order by resolving
inner and external conflicts
潜在意識
顕在意識
egoless
subconscious
conscious
深層心理
subconscious deep
ego
村上春樹の深い創造における潜在意識
潜在意識の「抽斗」
ひきだし
「地下二階」の深層
闇
物語
spontaneous
小説
自我
無我
自然発生的
汲み上げて戻る
ディテール
ストラクチャー
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他者の深層へと通じる
降りていく
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「向こう側」へ壁を抜ける
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日常から逸脱した物語世界と村上春樹の深い創造の同型性
村上春樹小説
の物語世界
村上春樹の
深い創造
村上春樹の深い創造
- 日常から逸脱した世界はいかにして生まれるのか -
慶應義塾大学総合政策学部 教授 / 博士(政策・メディア)
Iba, Takashi
井庭 崇
2021年第10回村上春樹国際シンポジウム
村上春樹文学における「逸脱」(deviation)
Professor at Faculty of Policy Management, Keio University
Ph.D in Media and Governance

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