これからの小売を理解する20のキーワード

これからの小売を理解する
20のキーワード
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•サンフランシスコをベースに、米国のテックスタート
アップへの投資を行うベンチャーキャピタルを経営。
•これまでにFintech、IoT、Mobility、VR、コマース、
ヘルスケアなど約50社のスタートアップに投資を実行
している。
•またSan Franciscoでコラボレーションオフィス
ZenSquareを運営している。TechCrunchなど国内外
のメディア、イベントでの寄稿、講演など多数。
•それ以前は、日本および米国でソフトウェア、モバイ
ルなどのスタートアップを複数起業。2009年ミクシィ
のアライアンス担当役員に就任し、その後 mixi
America CEO を務める。
•早稲田大学大学院理工学研究科薄膜材料工学修了。
宮田拓弥
スクラムベンチャーズ
創業者兼ゼネラルパートナー

リテールスタートアップレポート出しています
オムニチャネル、Eコマース、店舗関連の280社を網羅
「リテール関連スタートアップレポート」
http://scrum.vc/ja/2017/01/30/press-release-2017-1-30/

House
Store
Brand
Digital
1 : AI PB
2 : Stylist Commerce3 : Echo Shopping
4 : Digital Store
5 : On-Demand Print
6 : Subscription7 : Look / Show
8 : Pickup Store
9 : D2C
10 : Return
12 : AR Store
13 : Influencer Brand
14 : On-Demand
15 : Amazon Go
11 : Trunk Delivery
16 : Size DB
17 : Robot Store
18 : Sharing
19 : Order ahead
20 : Robot Delivery
これからの小売を理解する20のキーワード

House
Store
Brand
Digital
1 : AI PB
• 様々なデータをもとに、AIを活用し
てPB商品を開発するのがトレンドと
なっている。
• 商品企画だけでなく、販売予測も含
めてAIがサポートしてくれるので
「売れる製品」を「売れるだけ」製
造できる。
• すでにAmazonのPB製品は市場にお
いて大きなシェアを占めている。

AI PBで成功している代表例：StitchFix
http://www.kpcb.com/internet-trends

Amazon PB乾電池はすでに米国でNo.1シェア

House
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Brand
Digital
• Amazonのような「検索」から入る
コマースも伸びているが、自分で商
品を選べない消費者も数多くいる。
• Stitch Fixは、ユーザからのアンケー
ト結果をベースに、スタイリストが
選んだ商品を送付してくる。
• 2011年に創業されたStitch Fixの売
上は、$730Mに達している。
2 : Stylist Commerce

StitchFix 体験レポート
https://www.youtube.com/watch?v=Bqc9GfB8oa4

House
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Brand
Digital
• Amazonのスマートスピーカー Echo
は、1,000万台を超えるヒット商品
となっている。
• Echoから利用できる機能は1万以上
あるが、ショッピングは人気の機能
の一つ。
• 家庭用品、ベビー用品、ペット用品
などの利用が多い。
3 : Echo Shopping

1000万台を超えるヒットとなっているAmazon Echo

買い物はEchoにおける人気の利用法の一つ
https://www.experian.com/innovation/thought-leadership/amazon-echo-consumer-survey.jsp

Echoにおける買い物人気カテゴリー

House
Store
Brand
Digital
• 米国においてリアル店舗の閉鎖は急
速に進んでいる。
• 一方で、Bonobos、Amazonなどオ
ンライン専業プレイヤーが相次いで
リアル店舗を強化している。
• デジタル店舗の鍵は、「オンライン
と同等のエクスペリエンス」。
4 : Digital Store

店舗の閉鎖が相次ぐ一方で、リアル進出を進めるAmazon

D2Cスタートアップも続々とリアル展開に舵を切っている

Bonobosのリアル店舗：予約式、データ営業、在庫なし
https://www.youtube.com/watch?v=CjVFzMVRi7k

House
Store
Brand
Digital
• 小売業において「在庫の削減」は大
きな課題。
• 注文頻度が高くない商品のオンデマ
ンド印刷は常に議論されているテー
マ。
• Adidasは、3Dプリントスニーカー
FutureCraft 4Dを発表。テストから
大量生産のフェーズへ。
5 : On-Demand Print

https://3dprint.com/46934/amazon-3d-printing-patent/
「印刷しながら届ける」Amazonの特許

http://jp.techcrunch.com/2017/04/11/20170407adidas-latest-3d-printed-shoe-puts-mass-production-within-sight/
Adidasの3Dプリントスニーカー

Adidasの3Dプリントスニーカー
https://www.youtube.com/watch?v=DFtVF2DdSuM

House
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Brand
Digital
• 定番化した販売手法「サブスクリプ
ション」。
• 低価格で高LTVが実現できる可能性
があるビジネスモデル。
• 有名ブランド→データ蓄積→PB開発
が勝ちパターン。
6 : Subscription

最大のサブスクリプションはAmazon

ユニリーバが$1Bで買収したDSC
http://fortune.com/2016/07/19/unilever-buys-dollar-shave-club-for-1-billion/

売上$800MでIPO申請したBlue Apron
https://techcrunch.com/2017/06/01/meal-ingredient-delivery-service-blue-apron-ﬁles-to-go-public/

House
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Digital
• 新しいEC端末としての地位を確立し
つつあるAmazon Echo。
• その派生デバイス「Look（ファッ
ション）」「Show（コミュニケー
ション）」。
• Amazonは、ファッションデータ総
取りを狙う。
7 : Look / Show

Amazon Echoの2つの新コンセプト製品
ファッション用Echo
・主な機能
- ファッションチェック
- ファッションセルフィー
- スタイル提案
- 洋服記録
- Echo基本機能
・価格
- $199
- 発売時期未定（招待オンリー）
モニター付きEcho
・主な機能
- 動画視聴
- ビデオチャット
- スマートホームモニター
- Echo基本機能
・価格
- $229
- 6/28出荷予定

「見るEcho」　Echo Look
https://www.youtube.com/watch?v=9X_fP4pPWPw

「見せるEcho」　Echo Show
https://www.youtube.com/watch?v=WQqxCeHhmeU

Amazonは最強の「データ王」に

House
Store
Brand
Digital
• ECにユーザを奪われているリアル店
舗が活路を求めているのが「EC受け
取り」。
• 店舗で受け取るインセンティブが
様々な形で試されている。
• Walmart、Amazonなどが受け取り
専門店舗を試している。
8 : Pickup Store

Walmartの戦略の核となりつつある「店舗受け取り」

ドライブスルー型店舗「Amazon Fresh Pickup」
https://www.youtube.com/watch?v=3Qge56XV2_A

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Brand
Digital
• Eコマースは、もともとリアル時代の
ブランドの新しい販売チャネルとし
てスタートした。
• ただ、ビジネスモデル自体も全く異
なることから、ブランド、チャネル
自体を新しく構築するD2C ( Direct
To Consumer )というモデルが台
頭している。
9 : D2C

Casper : マットレスのD2C
創業二年目で売上$100M
https://casper.com/

Away : 旅行トランクのD2C
初年度売上$10M
https://www.awaytravel.com/

ThirdLove : 下着のD2C
1/2インチ刻みのブラで急成長
https://www.thirdlove.com/

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Brand
Digital
• 返品は、Eコマースにとって本来は最
も悩ましい問題の一つ。
• ただ、これを差別化の要素の一つに
捉える流れがある。
• 「返品無料」「100日トライアル」
「リアル返品拠点」など。
10 : Return

Returnly : 返品即日返金サービス
https://returnly.com/

Happy Return : 返品特化店舗
https://www.happyreturns.com/

House
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Brand
Digital
• 日本でも大きな問題となっているの
がEコマース商品の受け取り問題。
• 現在活発にトライアルが行われてい
るのが「車のトランクによる受け取
り」。
11 : Trunk Delivery

Amazonは自動車メーカーとトランクへ配送するテスト
https://www.youtube.com/watch?v=yafYXx94gfk

House
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Brand
Digital
• 最近の大きな技術トレンドの一つが
「AR (Augmented Reality)」。
• FacebookのAR Studio、Googleの
Google Lensなど。
• 詳細な位置、表面などを認識するこ
とができるようになるため、今後リ
テールへの応用の可能性が高い。
12 : AR Store

Facebookが発表したAR Studio
将来的には、このような画像から「お店の中にいる」「ここがカウンター」「これが人物」
と言ったレベルの文脈やオブジェクトの認識も可能にしていくといいます。お店の特定の
場所に、クーポンを表示したり、友達向けのノートを残したり、デジタルオブジェクトを
置くなんていう使い方もできるようになります。
https://developers.facebook.com/videos/f8-2017/f8-2017-keynote/

GoogleのGoogle Lens
Google Lensは、「ユーザが何を見ているのかを理解をして、そこからアクションを取るこ
とをサポートする」AI機能です。花の名前がわからない時にカメラをかざすだけで教えて
くれたり、レストランの看板からそのレビューを表示したり、ルーターの裏の接続情報に
カメラをかざすだけでWiFiに接続できたりすると言った、非常にスマートな機能です。
https://www.youtube.com/watch?v=neB1S0UPJFw

House
Store
Brand
Digital
• Eコマースの課題である「商品の説明」
を補足する役割として、YouTuberな
どによる「Unboxing」動画などが
広がっている。
• フォロワーの多いYouTuberが、自
らD2Cブランドを立ち上げるケース
も数多く出て来た。
13 : Influencer Brand

先駆的YouTuber : Michelle Phan
10年前の動画：化粧の仕方の説明動画
https://www.youtube.com/watch?v=OB8nfJCOIeE&t=251s

Ipsy
https://www.ipsy.com/
Michellen Phanが立ち上げた化粧品サブスクリプション

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Store
Brand
Digital
• スマートフォンの普及により一気に
一般化した「押せばくる＝オンデマ
ンド」。
• 車（UBER）、食事（Caviar）、買
い物（Instacart）、などなど。
14 : On-Demand

UBER
https://www.uber.com/
「オンデマンド」を一般化させた先駆者

Caviar
https://www.trycaviar.com/
ボタンを押せばご飯が届く

Instacart
https://www.instacart.com/
ボタンを押せば買い物が届く

House
Store
Brand
Digital
• Amazonが発表した「スマート店
舗」。
• センサーとAIを活用することで、支
払いのない店舗を実現している。
• シアトルに実験店舗が開設されてい
るが、一般公開は延期となっている。
15 : Amazon Go

Amazon Goの仕組み
https://www.youtube.com/watch?v=NrmMk1Myrxc
まずは専用のアプリで入店用の
バーコードを表示します。
そして、入り口にあるゲートにその
バーコードをかざして入店します。
そして次は買い物です。棚から欲しい商品を
持ち上げるだけで、アプリのカートに商品が
自動的に追加されます。
購入を辞めたい場合は、一度選んだ商品
を棚に戻すだけで、その商品はアプリの
カートから自動的に削除されます。
あとは、入店の際に通ったゲートを
通って外に出るだけ。
UBERと同じようにアプリにレシートがき
て、お買い物完了です。レジは全くありま
せんし、人とのやりとりも一切ありません。

①入店
まずは入店です。入店時には専用のアプリ
で発行されるバーコードをスキャンします。
加えて、カメラなどのセンサーで入店者を
特定します。これは通常の利用者の決済に
利用されると同時に、万引きなどの防止に
つながる仕組みになっています（店舗内で
の行動が常にトラッキングされているし、
仮に店外に出てもクレジットカードから引
き落とすことが可能）。
http://www.usatoday.com/story/tech/news/2016/12/06/amazon-go-surveillance-cameras-shopping-grocery-supermarket/95055200/
②商品選択 1
棚から商品を選択すると、カメラがその商
品のパッケージを認識して商品を特定しま
す。画像認識は今回のre:Inventでも発表さ
れましたが、2年前にAmazonが発売した
スマホ（全く売れなくてすでに発売中止さ
れています）にFireﬂyという名称で、すで
に画像認識機能が搭載されていました。こ
のレジなしコンビニは4年前から計画され
ていたようですから、当時からこうした活
用も想定されていたのでしょう。
③商品選択 2
また商品のパッケージだけでなく、「ユー
ザの手」も認識するようです。商品を手に
取ったのか、戻したのかまで判別します。
肌の色は個人でかなり違うということで、
隣にいた人が同じ棚から商品を取り上げた
時の識別などにも使われると想定されてい
ます。

④商品選択 3
また店内には「カメラ」だけでなく「マイ
ク」も多数設置されており、詳細な位置を
音から特定するようです。音声認識技術は、
こ存じ300万台以上を売り上げた大ヒット
商品Amazon Echoのコア技術の一つでも
あり、Amazonが近年力を入れている技術
です。カメラそしてマイクが何個設置され
るのかは分かっていませんが、店内にいる
間どこをどのように動いているのかという
ものすごく詳細な情報が蓄積されることに
なりそうです。
http://www.usatoday.com/story/tech/news/2016/12/06/amazon-go-surveillance-cameras-shopping-grocery-supermarket/95055200/
⑤商品選択 4
また、棚の側にも赤外線、圧力、重量セン
サーなど多数のセンサーが設置されており、
商品の数や移動などを詳細にトラッキング
しているようです。
⑥決済
そして、支払いは出口のゲートを通過する
だけ。Amazonのアカウントから購入した
分が自動で引き落とされます。

House
Store
Brand
Digital
• Eコマースの課題の一つが「サイ
ズ」。
• それを「データベース」「AI」で解
決しようとする取り組みが増えつつ
ある。
16 : Size DB

True Fit : ブランド毎サイズ相関DB
https://www.trueﬁt.com/

Topology : AI x 3Dプリンタメガネ
https://www.topologyeyewear.com/

MTailor : スマホサイズ測定アパレル
https://www.mtailor.com/

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Store
Brand
Digital
• 店舗のコスト圧縮の方向性として試
されているのがロボットの導入。
• 完全ロボット店舗、一部ロボット店
舗など様々な形が試されている。
17 : Robot Store

Eatsa : ロボットレストラン in SF
https://www.youtube.com/watch?v=QVweHrTY31g

CafeX : ロボットカフェ in SF
https://www.youtube.com/watch?v=t42XCAChUN8

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Store
Brand
Digital
• UBER、airbnbを皮切りに増え続け
ているシェアリングビジネス。
• 今後はあらゆるカテゴリーのビジネ
スの基本コンセプトになる可能性を
秘めている。
18 : Sharing

Bulletin : 店舗シェアリング
https://bulletin.co/

Getaround : 自家用車シェアリング
https://www.getaround.com/

中国で急成長するバイクシェアリング

House
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Brand
Digital
• スターバックスが導入し、利用が急
増している「事前注文」。
• スマホで事前に注文をすると、店舗
で商品を事前に準備しておいてくれ
る。
• 飲食以外にも一般的な小売にも広がっ
ている。
19 : Order ahead

Starbucksでは、モバイル事前オーダー比率8%
http://www.businessinsider.com/starbucks-tackles-order-ahead-issues-2017-4

Burger Kingでもモバイル事前オーダーテスト中
http://www.businessinsider.com/burger-king-tests-order-ahead-2017-5

Curbside : 小売向けソリューション
https://curbside.com/

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Brand
Digital
• 物流に関して、数年前はドローン物
流が騒がれていたが、現在勢いがあ
るのがロボット物流。
• 道を走る自動運転ロボットが郵便や
食事を自宅まで届ける仕組み。
20 : Robot Delivery

Starship : ヨーロッパ発デリバリー用ロボット
https://www.youtube.com/watch?v=m7orqWulq1I

Marble : Yelpと提携してSFで実験中
https://www.youtube.com/watch?v=pNpH4G-hoIY

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