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全国の若者による学びの場づくりとっとり創生事業による
全国学生連携機構リーダー・ワークショップ
in なんぶ
日 時 9 月17日~19 日
場 所 鳥取県なんぶ町
主 催 一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)
共 催 南部町、南さいはく振興協議会、鳥取県
・学生総括
・プログラム実施概要
・訪問を通じての考察・今後への視座
・参加学生の学び・気づき
学生総括
人間から出発する地方創生 志と縁による人づくり
9 月 17 日から 2 泊 3 日に亘り、全国の若者による学びの場づくりとっとり創
生事業による「全国学生連携機構リーダー・ワークショップ in なんぶ」が開催
されました。現在・未来の地域的課題に対し未来を担う若者が実践的な体験を
通じ視座を深めると共に、様々な地域的課題に余所者の若者が柔軟な発想と新
しいアプローチで提案することが今回の趣旨でした。今回、様々な地域課題が
ある中、我が国が今後避けては通れない課題である農業と福祉の2つの領域に
力点を置き、様々な場所を訪問し、意見交換を行いました。
訪問した至る所で、鳥取県なんぶ町が持つ歴史、自然、そしてその中で育ま
れる人間的な温かさを感じることができました。また福祉・医療の分野、住民
連携における先進的かつ独創的な取り組みに触れることができたのは、これか
らの地域の在り方を若者が考えるにあたり大変示唆を持つものでした。一方、
課題解決のための取り組みの難しさについても考えさせられました。さらには
今見えている課題は氷山(システム)の一角に過ぎないとも感じ呆然ともしま
した。
少子高齢化、過疎化、耕作放棄地、人口動態の変化と福祉施設の維持コスト
の拡大など様々な課題に直面し、更にはその課題に一心に取り組んでいる方た
ちの存在にも拘らず課題は再生産され続けている構造を痛感する中で、私たち
若者自身のモノの観方・視座を変えることが迫られました。地域で起きている
課題は、観方を変えれば国内外問わずこれから直面するであろう課題を最先端
で挑戦していることでもあり、余所者としての若者も観方を変えれば、様々な
地域・分野を結びつける触媒でもあり、いま地域で起きている課題を考えるこ
とは高齢者や過疎地域の住民レベルの問題ではあるが、未来に目を転じてみれ
ば、私たち若者の30年後のライフデザインをどうしていくかという若者にと
っても切実な問題でもあります。云うなれば誰かが何かをしてくれるのを待た
ずとも、私たち自身のモノの観方・視座を変えれば、その瞬間立ち処に地域の
魅力・可能性を発見することができるのだということに気づいたのです。
人間の志と縁から出発する地方創生に向け、若者の視点から今後も一歩ずつ
実践していきます。また、この企画の結実には、鳥取県、なんぶ町、南さいは
く振興協議会をはじめ県内外の多くの方々とのご縁とご協力がありました。
本当に有難うございました。
平成 27 年 9 月 28 日
一般社団法人全国学生連携機構
代表理事 徳本進之介
学生参加者
区
分
氏名等
所属・学年
活動
JASCA
1 徳本 進之介 男
早稲田大学
政治経済学部
6
一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)
代表理事
2 渡曾 昂佑 男
東洋大学
経営学部
3
一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)幹部
JIMOTO .link JIMOTO KITCHEEN 元店長
3 小川 菜実子 女
島根大学
法文学部
3
・留学生交流・観光協会とのイベント作成(玉造温泉)
・福祉系ボランティア・企業魅力発信グランプリ
4 加地 榛名 女
東京大学
法学部
4 UT 食再考 共同発起人
5 倉益 将伍 男
鳥取環境大学経
営学部
4
・伯耆町での廃校活用プロジェクト
・日中韓友好交流 20 周年記念事業青少年文化体験事業"
6 櫻井 紫乃 女
関西大学
総合情報学部
4 ライフイズテック
7 下 毅 男
大東文化大学
法学部
5
一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)幹部
学生団体 Realize 元代表
8 藤田 拓志 男
東京大学
法学部
3
一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)理事
終戦70年企画 広島若者会議 実行委員長
9 藤村 琢己 男
中央大学
法学部
2
一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)理事
学生団体 Global Student 元代表
10 松島 知弘 男
慶應義塾大学
法学部
2
一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)幹部
NPO 法人 AISEC メンバー
11 三島 貴志 男
早稲田大学
人間科学部
5 一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)理事
12 宮崎 靖大 男
鳥取環境大学
環境学部
4
・ゼミ:地球温暖化・環境教育
・TUES地球環境を考える会所属
13 米谷 元貴 男
横浜国立大学
経営学部
4
学生団体 Next Leaders Meeting 2014 代表
現役公認会計士
14 蘆川 昌祥 男
島根大学
生物資源科学部
2
プログラム実施概要
(活動記録)
1日目 オリエンテーション
1日目 坂本昭文なんぶ町長の講演
1日目 赤猪井神社への訪問
1日目 国立音楽院への見学
1日目 なんぶ創生100人会議との意見交換
2日目 祥福園への訪問
2日目 花回廊での体験作業
2日目 庭先集荷の農家訪問
2日目 南さいはく振興協議会との意見交換
2日目 感謝の思いを込めたバーベキュー
3日目 西伯病院への見学
3日目 町社協配色サービス体験
訪問を通じての考察
今後への提案
一般社団法人 全国学生連携機構
代表理事 徳本進之介
住民自治と地域振興
・地域を変える志・夢は人と介する中でし
か生まれない
・若者は、地域・分野を超え、課題解決の
触媒となる
・課題解決を焦るより、解決過程で、どれ
だけの多様な人が参画しているかを重
視する
・課題解決(マイナスを±0)にしていく
と同時に、旗印となる理想
・本当の来るべき未来なのか。過去の良か
った時代への懐古「懐かしき未来」では
ないか
人口減少と地域への参画
・水平的組織と垂直的組織
・様々な恩返しのやり方を設定していく
・何を遺すために変えていくのかという
意識
・「集める」から「集う」への転換
・若者も次世代を育てていく意識を持つこ
とが、地域への帰属意識に繋がるのでは
ないか
・
・
・
ライフデザインと福祉
・再生神話:医療・福祉と農業の原点は一
如というブランド発信
・包括的な医療・福祉体制に向け若者に何
が求められるか
・高齢社会の中でかけがえのない体験をど
う継承するか:若者、IT クラウドへの
伝承
・地域の小さな実践者を可視化すること
で、地域への自信、憧れを若い世代に伝
える
・提供者と受給者の関係では問題は解決し
ないのではないか
医療・福祉にまつわるイメージを若者から
変えていく:30年後のライフデザインを
探求
若者と社会
・若者だから変えられるのではなく、若い
志を持つから変えられる
・人づくりの場がそのまま地域づくりに
繋がる
若者と社会
若者だから変えられるのではなく、若い志を持つから変えられる
若者とひとくくりで考えられるが、若者といっても差があり、地域によってもばらつ
きがあります。若者というのはあくまでも状態で、特定の意味を込めた価値ではない
と思います。若い志をもった若者こそがこれからの地域社会で求められると感じた。
人づくりの場がそのまま地域づくりに繋がる
若者にとっての実践的な人づくりの場そのものが、地域の未来に貢献していく場とも
なると感じた。人づくりと地域づくりは別なものではなく、両者は密接に結び付くも
のだと思った。
人口減少と地域への参画
水平的組織と垂直的組織
行政などのような垂直的な組織ではなく、住民を巻き込んだ水平的組織の持続に関し
て難しさを感じた。特に、水平的組織を目指しながらも構成員、意思決定プロセスを
見ると垂直的になりがちだとも感じた。その際、思考方法そのものをデザイン思考な
どのように切り替えていくことが大事なのではないかと思った。
様々な恩返しのやり方を設定していく
地域から出てしまった若者の多くは、大学進学、就職が原因だという話を聞いた。故
郷を出た若者にとって、故郷への恩返しが現状 U ターンしかない状態に違和感を感じ
た。勿論、定住してもらうのがベストだが、定住できずほかの地域にいても、なんぶ
町に貢献する方法があればよいと思った。地域を変えるアイディアは外部の存在があ
るからこそ生まれると思う。外部にいる人も、その人なりの方法で恩返しできる方法
があれば、若者にも出来ることが増えると感じた。
何を遺すために変えていくのかという意識
地域に参画していく際、様々なアイディアは出てくるが、アイディアで終わらないた
めには、この地域は、何を未来へ遺していくのか。何を遺すために変革をしていくの
かをしっかり見定めていくことが大事だと感じた。特に若者が地域にかかわる際、変
えていく意識ばかり先行してしまうきらいがあるかと思うので、今後気を付けていく
点だと思う。
「集める」から「集う」への転換
「人が集まる」と「人が集う」は結果として人がいるという意味では同じなのだが、
意味合いは大きな差があると感じた。人が集まるは、あくまでも集める対象でしかな
いが、人が集うとは、その地域的価値、資源を自ら求めて(主体的に)行動するとい
うニュアンスが含まれると思います。人を集めることも必要だが、人が主体的に集う
場づくりの意識も大事だと感じた。
若者も次世代を育てていく意識を持つことが、地域への帰属意識に繋がるのではないか
意見交換の中で、年配の方からの期待を多く感じることができました。その期待に応
えていくという若者から上の世代への循環も必要ですが、それと同時に、年配の方か
らの期待を、若者は次の世代へ伝えていくことも大事だと感じました。例えば、高校
への若者による出張授業など、若者自身も次の世代に向けた取り組みも進めていく必
要があるのではないかと感じた。若者自身が深く考え、地域を担う実感を持つことに
繋がるだけではなく、高校生も同世代としてほかの世代が伝えるより響くのかもしれ
ないとも感じた。
住民自治と地域振興
地域を変える志・夢は人と介する中でしか生まれない
夢や志は、人と人が言葉を交わし、体験を共有する中で生まれ、益々強くなると思い
ます。人のみが人を変えることができるとも思いました。逆を言い換えれば、「人と
人とが介する(多様で豊かな)場が存在するかどうか」がその地域を変える志・夢が
生まれるかに直結すると思いました。
若者は、地域・分野を超え、課題解決の触媒となる
若者自体は、リソースをほとんど持っていないと思います。ただ若者は、地域も分野
も超えて連携、集結しやすいことが特徴であると思います。若者が入ることによって
今まで接点がなかった領域が繋がる、未来への期待という旗印で連携が始まる可能性
を感じました。
課題解決を焦るより、解決過程で、どれだけの多様な人が参画しているかを重視する
腹八分の精神は、もともと8割は自分のため、残り2割は人のためという精神だそう
です。つまり100万円持つ人は、20万円を差し出し、100円しかない人でも、
(自分は関係ないではなく)20円は出しましょうという精神です。全員が自分ので
きる範囲でいいので、痛みをもって参画していくからこそ感謝の念が生まれ、本当の
絆が生まれると思います。単に課題解決のための一部のリソースを投下する動きも大
事だが、全員が何かしら関わって課題に参画していく動きも大事だと強く感じた。
課題解決(マイナスを±0)にしていくと同時に、旗印となる理想
地域が成り立つのは、行政サービスとそれを補完する小さな実践者の不断の努力なの
だと強く感じた。各分野、各町での小さな実践者たちを毎年表彰するなど可視化する
動きが(既にあるかもしれないが)大事だと感じた。地域における蟻の一穴を埋めて
いるのは、小さな実践者だという考えはもっと若者にも広まって良いと思う。
本当の来るべき未来なのか。過去の良かった時代への懐古「懐かしき未来」ではないか
地域の未来を語ったとき、過去の良かった時代への懐古と裏返しの発言になっている
ことが多くあるように感じた。まだ見ぬ未来を話すはずの話が気づけば、「懐かしき
未来」となりがちな気がした。社会では変わらないものもあるが、大部分は変わって
いかざるを得ないと思います。「山積する課題を超克できる未来像」と「懐古として
の懐かしき未来」は似て非なるものだと感じました。
ライフデザインと福祉
再生神話:医療・福祉と農業の原点は一如というブランド発信
大国主命の再生神話は、医療発祥の物語として知られているが、実は農業の原点をも
意味しているのではないかと思った。医療も、農業も命への眼差しが必要であるし、
命が循環する(再起する)という共通点がある。農業と福祉は、根源的には同じ原点
をもち、両者は一如でもあるとも感じた。
包括的な医療・福祉体制に向け若者に何が求められるか
医療施設の維持コストは今後地域にとって大きな課題となります。その際、病棟だけ
ではなく地域全体として医療・福祉体制を構築していく動きが進んでいくかと思いま
す(地域包括ケアシステムなど)地域を包括したシステムでは、ケアマネージャー、
特に活力のあり一軒一軒現場との懸け橋となる若者の存在が必要になると思う。移住
者を増やすことも大事だが、専門的な職種をどう県外から持ってくるのか、ないし大
学が育成していけるかが大事になると思った。
高齢社会の中でかけがえのない体験をどう継承するか:若者、IT クラウドへの伝承
人口減少の中、人口を増やすことが仮にできたとしても、地元のオリジナリティの断
絶は存在してしまう。先の鳥取沖地震などもそうだが、地域としてのかけがえのない
体験・経験をいかに若い世代へ伝承していくのかが大事だと考えた。また次の世代へ
伝承する際に、今いる子供世代も大事だが、数100年後の世代のために、IT、web
を用いなんぶ町民とそのかけがえのない体験を遺すことも大事だと考えた。
地域の小さな実践者を可視化することで、地域への自信、憧れを若い世代に伝える
地域が成り立つのは、行政サービスとそれを補完する小さな実践者の不断の努力なの
だと強く感じた。各分野、各町での小さな実践者たちを毎年表彰するなど可視化する
動きが(既にあるかもしれないが)大事だと感じた。地域における蟻の一穴を埋めて
いるのは、小さな実践者だという考えはもっと若者にも広まって良いと思う。
提供者と受給者の関係では問題は解決しないのではないか
提供者、受給者の関係では本質的な課題解決にならないと感じた。提供―受給の関係
は、利害関係であり、双方が双方の立場を知らず気づかない間に無関心になりかねな
い。単純な提供―受給のどちらかに自分が存在する関係ではなく、実は、自分の存在
が誰かにとっては提供者であり、誰かにとっては受給者であるという実感(=生き甲
斐)を持つなかでしか本質的な連携にならないのではないかと感じた。
医療・福祉にまつわるイメージを若者から変えていく:30年後のライフデザインを探求
医療・福祉というと高齢者世代の課題が山積し、事後対応していくイメージが連想さ
れる。発想を転換させれば、福祉も少子高齢化の課題も若者にとっては、自分たちが
高齢世代になる30年後のライフデザインを先取りして現在探求することに他なら
ない。未来のライフデザインを探求するという切り口は若者にも夢を感じる言葉だ。
参加学生の学び・気づき
(9 月 28 日版)
初日 町長による講演に関する学び・気づきを教えてください。
貴重なご講演有難うございました。人口問題、耕作放棄地、福祉行政、住民自治など様々
なテーマに関する取り組みを包括的に聞くことができ大変勉強になりました。一灯照隅、
万灯照国のお話しもありましたが、まず自分の心の中に借り物ではない火を燃やしていく
ことの大事さを改めて考えさせられました。(徳本進之介・早稲田大学)
町の現状や特長について、写真等を交えて分かりやすくプレゼンテーションを行っていた
ので、状況について、理解が早かった。(倉益将伍・鳥取環境大学)
①南部町に福祉についてここまで先進的な取組みが行われると思わなかったです。
町全体での地方創生への取組みの姿勢とスピード感に驚きました。
②お時間いただきありがとうございました。若者も負けていられないと思いました。
(下毅・大東文化大学)
①進取の気概を持つ南部町が取り組んでいる内容や地域振興協議会、まちづくり会社など
住民自治促進のための工夫を伺うことができ、地域振興における当事者意識、リーダーシ
ップの重要性を認識することができました。特にダム周辺の整備に関して先手を打って行
ったというお話はこれまで何個か見てきたダムと比較しても様子が違って、いかに先見性
をもった取り組みを打てるかが今後の地域の在り方に大きく影響することを感じました。
②今回はお忙しい中、ご講演いただきましてありがとうございました。地域となると暗い
イメージが持たれやすいですが、その中でも住民自治という地方行政のあるべき姿を不断
の実践をもって示す町長の姿が強く印象に残りました。私自身も一灯照隅万灯照国の思い
で頑張ってまいります。(藤田拓志・東京大学)
初日の講演、そしてバーベキューの時にお話しいただきありがとうございました。南部町
のこれまでの歩み、魅力をこの短い間で堪能することが出来ました。町民一人ひとりと手
を携えて町を盛り上げていこうという気概と若さにとても刺激を受けました。町長が南部
町民一人ひとりに期待されていることは僕らにもまた同じこと、もしくはそれ以上に僕た
ちがこれからになっていくと思うととても身が引き締まります。これからも共に頑張りま
しょう!(渡曾昂佑・東洋大学)
初日 町長による講演に関する学び・気づきを教えてください。(続き)
町長のお話を伺い、一番印象的だったのは住民自治を実現しようとしていることでした。
ゼミやサークルでさえ人を集めること、大人数で物を決めることは難しいのに、それを町
レベルでするにはどれほど根気とやる気のある人がいることでしょうか。
また町長という仕事について、ある土地の魅力を考え、課題を考え、具体的な生活感のあ
る施策を打っていくのも、面白そうなものだと感じました。
就任の事情も含め、リアルにお仕事を伺い知ることができて、大変興味深かったです。あ
りがとう御座いました。(加地榛名・東京大学)
町長さんのお話は端的かつユーモアのあるもので聞きやすかったです。土地勘のない私た
ちにも親切に教えてくださり、素敵なオリエンテーションとなりました。地図等を広げて
の説明があるとなおよかったのかなとも思いますが、なにより楽しかったです。ありがと
うございました。(小川菜美子・島根大学)
講演の最後で仰っていた「ただ酒を飲むな」「一燈照隅 万燈照国」という言葉は私の胸に
強く残っている。様々な人が互いに見えない所で支え合っているこの世の中で、自分一人
が良ければよいという考え方では幸福が循環する社会にはならず、しかし現状は自分一人
がという考えが蔓延しているように思う。この現実の中で社会を少しでも良くするには一
人一人が炎を燈しつづけることが求められるのではないだろうか。そのことを再認識させ
られる講演でした。(米谷元貴・横浜国立大学)
初日 国立音楽院への見学に関する学び・気づきを教えてください。
音楽と福祉の領域の関係性は初めて聞いた内容でもあり大変興味深かったです。また音楽
院で学んだことをもとに、お仕事を請け負うというスタイルも大変実践的で印象に残りま
した。また 2 日目のバーベキューの際にも有難うございました。(徳本進之介・早稲田大学)
国立音楽院と町との間での関係や、国立音楽院が独自に行っていることやその理由につい
て詳しく聞くことが出来、外部から学生を集める理由やそのための活動についても知るこ
とが出来て、いろいろ考えることが出来た。また、話す中で例示をいろいろ出してくれた
ので、分かりやすかった。(倉益将伍・鳥取環境大学)
①音楽学校で楽器の修理も行っていることに驚きました。建物も居抜きで使用し
ていても特に気にならないよう工夫していらしたのかなと感じました。
②施設を回らせていただきありがとうございました。(下毅・大東文化大学)
①自分自身あまり音楽関係の方を知らなかったのですが、ギター製作はじめこのような世
界があることに思いを致すきっかけとなりました。また、音楽を福祉に活かすという発想
で地元にも貢献していく姿は、音楽を単なる娯楽としてではなく、人の生活の一部に本当
の意味で改めて取り込んでいく動きでこれからの音楽の在り方の一つの形として示してい
ることが印象的でした。②今回はお忙しい中、そして授業中にも拘わらず、私たちのため
にご説明・学校見学をして下さり、ありがとうございました。私はあまり音楽に触れてき
ませんでしたが、絵画を昔から行ってきた身として芸術・文化の在り方を見つめ直す良い
機会となりました。(藤田拓志・東京大学)
学校の見学、二度の食事会に参加していただきありがとうございました。個人的にとても
好きなゆずの出身校ということで名前は以前から知っていたのですが、実際に未来のゆず
を輩出していく学校がまさか鳥取にあると思いませんでした。しかしそれ以上にあの場所
がとても音楽をクリエイトしていく場としてとても魅力的な環境だと感じました。この度
は本当にありがとうございました。(渡曾昂佑・東洋大学)
国立音楽院を訪れて、まずは地方の町に音楽を職にするレベルで学べる場所があると知り、
東京に出ずとも夢を追えるのはいいことだと思っていました。お話を伺いし、多様な分野
や柔軟な通い方を兼ね備えていて、むしろ遠方からも生徒を引き寄せていると知り、恐れ
入りました。今まで未知だった音楽人の環境に触れることができ、興味深かったです。素
人の私達を優しく迎えてくださり、ありがとう御座いました。(加地榛名・東京大学)
初日 国立音楽院への見学に関する学び・気づきを教えてください。(続き)
音楽院ということでわたしにとってはあまり親しみのない学校でしたが、院長さんの音楽
への愛情や生徒さんの懸命さも伝わってきました。地域活性にすごく寄与されていると思
います。貴重な現場を見させていただきありがとうございました!
(小川菜美子・島根大学)
一見、農業や医療とは関連性が薄いように思える音楽についても、南部町ではこれらを支
える重要な役割を担っているという事が驚きであったとともに、一番の気づきであった。
私は普段音楽をやる機会がないが、ギターの作成工程を初めて見た際に自分で作ったギ
ターで演奏してみたいと感じた。貴重な体験をありがとうございました。
(米谷元貴・横浜国立大学)
初日 なんぶ創生100人委員会との意見交換に関する学び・気づきを教えてください。
まず100人委員会のような組織が存在することに大変驚きました。これからの地域の在
り方そのものを考えていこうという委員の方の熱意に触れることができ大変刺激になりま
した。意見交換の中でも多くの気づきがありました。南部町の抱える地域的課題とは、こ
れから国内外問わずどの自治体でも直面するであろう課題でもあり、世界の中でも最前線
で課題に挑戦しているのだというスケール感こそが、既存の課題を横超(横ざまに超える)
ことに繋がるのではないかとも思いました。学びを今後自分の活動でも生かしていきたい
です。(徳本進之介・早稲田大学)
施策と目標基準を立てているが、その間をつなぐ行動や短期目標基準があれば、行動がし
やすいのではないだろうかと感じた。また、それぞれについてもう少し話す機会があれば
と思った。(倉益将伍・鳥取環境大学)
①地方の 100 人にもっと若い世代が入らなければと感じました。
②貴重な地方の今を見聞きすることができました、改めて東京の学生は何をする
べきか考えることができました。ありがとうございます。(下毅・大東文化大学)
①進取の気概を持つ南部町でもなかなか地域総合戦略を策定することの難しさを感じさせ
られるものでした。また、地域の人自身は自らの持つ魅力を認識することができず、自信
を持ち切ることができないように見え、ある程度の外部との関係を構築していくことが必
要なのではないかと感じました。
②再生・再活をコンセプトにした戦略に改めていってはどうか、と地域の事情も知らず生
意気な意見を申し上げて申し訳ございませんでした。しかし、南部町の持つ魅力と住民の
気概があれば、必ず南部町はこれからも遺り続けるのではないかと信じております。まだ
まだ力不足ですが、ぜひまた訪問することができたらと思いますので今後とも何卒よろし
くお願い申し上げます。(藤田拓志・東京大学)
貴重なお休みの中、僕たちを温かく歓迎していただき、本当にありがとうございました。
住む場所の年代も違う方の意見がとても新鮮で刺さりました。これからもこの 100 人委員
会の動きを全国的な先進事例として発信してほしいと思いますし、僕自身も活力を失って
いる地域があれば、是非参考として提案しようと思います。今後も応援しています。あり
がとうございました。(渡曾昂佑・東洋大学)
初日 なんぶ創生100人委員会との意見交換に関する学びを教えてください。(続き)
総合戦略を立て PDCA を回すというのは、合理的なようでいて、夢を語れないばかりに求
心力や可能性を削いでしまうのではないか、という印象が強まりました。ただ、地方創成
戦略を住民の手でつくるということが実際に試みられているのは、その苦労も伺えました
が、凄いことだと思います。お忙しいなかお集まりいただき、ありがとう御座いました。
自身はあまりお役に立てず恐縮でしたが、一層実のある自治・協議ができますよう、祈っ
ております。(加地榛名・東京大学)
公務に携わっていない地方の方々がそれぞれの思い思いに地方の活性化のためにここまで
活動しているとは、正直予想しておらず大変驚いた。ただ、地域を創生するにあたり若者
の声がなかなか取り入れられていない点や、地方の在り方について自分達が子供の時代に
過ごしたころの環境を理想とする傾向にあるのではないかとも感じた。なんぶ創生 100 人
委員会のみなさん、意見交換の場に読んでいただきありがとうございました。私もまずは
大学というコミュニティを改善すべく活動してまいりますので、取り組む対象は違えど今
後もよりよい社会のために頑張りましょう!(米谷元貴・横浜国立大学)
2 日目 祥福園での知的障がい者福祉施設への見学、花回廊園芸作業体験での学び・気づき
を教えてください。
現場を見学できたことが大変学びになりました。有難うございました。福祉の領域をいか
に地域経済、地域行事と結び付けていくかという観点からも大変興味深かったです。また
同時に福祉というものを今まで頭で考えがちな自分にも気づけました。有難うございまし
た。(徳本進之介・早稲田大学)
様々な活動を行うことで、個々人にあった仕事というのがあるのでよい活動ではないかと
思った。(倉益将伍・鳥取環境大学)
障害者の社会活動、障害者の高齢化問題など、自身が関わってこなかった現状を
自分の目で見ることができて、良かったです。みなさんが作っていただいたお昼
ごはん、美味しく頂くことができました。ありがとうございます。(下毅・大東文
化大学)
①老人ホームは祖父の入所やボランティアで訪問したことがありましたが、初めてこのよ
うな施設・作業場を見学しました。正直に申し上げると、中高時代に通学路に知的障がい
者の方が立っていて恐怖を感じておりましたが、今回の見学作業を通してその意識が打ち
砕かれました。同じ人間という言葉がこれまで空虚に感じておりましたが、どんな人でも
それぞれの役割があるという感覚を強く意識するようになりました。この度はお忙しい中、
施設見学・また共に作業体験をさせていただいて本当にありがとうございました。はじめ
て訪問することでこれまで分断されて別世界と認識していた人々の存在を同じ社会に生き
るものと強く感じることができました。(藤田拓志・東京大学)
施設の見学、夜のバーベキューの時はありがとうございました。お昼にいただいたお弁当
も美味しくいただきました。知的障害は一人ひとりへの理解が難しく、専門家の人といえ
ど、本当に苦労すると思います。ただ誠意や感情は他の人と同様に感じていると思います。
交流ができてとてもよかったです。この度は本当にありがとうございました。
(渡曾昂佑・東洋大学)
2 日目 祥福園での知的障がい者福祉施設への見学、花回廊園芸作業体験での学び・気づき
を教えてください。(続き)
これまで知的障がい者と接する機会がほぼなかったため、少し雰囲気に気圧されてしまい
ました。障がい者福祉のお仕事を実際に見て、またやはり入居者は近隣出身が普通だと伺
って、福祉施設で地方活性というのは安易には言えないことだと思ったのが、一番の気づ
きでした。花回廊で作業をしながら障がい者の方と世間話をして、どのような生活をされ
ているのか知ることができたのも、貴重な経験でした。ありがとう御座いました。
(加地榛名・東京大学)
知的障がい者の方々を近くで感じることは少ないのですが、すぐ近くでお話を聞かせてい
ただき、現実味のあるお話が聞けました。わたしにとっては新しい地域問題を目の当たり
にし、考えさせられました。ありがとうございました。(小川奈美子・島根大学)
障害があるから、自分は何もせずただ保護を受けようという考えではなく、健常者と同じ
ことはできないとしても、彼ら自身ができることを通して社会に貢献しようとしている取
組みは実際に自分の目で見ることができ本当に良かった。より一層、健常者だからこそで
きる事、今の自分にしかできず、それが社会から求められることを見定めこれからも生き
ていこうと感じた。ありがとうございました。(米谷元貴・横浜国立大学)
2 日目 南さいはく振興協議会との意見交換に関する学び・気づきを教えてください。
地域を担ってきた方々の意見は、大変深く学びになりました。世代、地域、分野の差があ
ることによるエネルギーの可能性を感じるとともに、今後若者はどのように地域とかかわ
ればいいのか考えさせられるいい場となりました。地域のリアルな面を直視しつつも少し
でも良くしていきたいという思いを持つ協議会の皆様と今後も思いを継承する場づくりな
どをはじめとし接点を設けお話をお伺いしたいです。南さいはくが好きになりました!
(徳本進之介・早稲田大学)
①地域の現状と問題構造を会議の中でもいくつか感じ、考えることができて良かったです。
②お時間いただきありがとうございます。たけするめなど地域のお土産とっても美味しか
ったです。(下毅・大東文化大学)
①形式論として議論の進め方が難しいものだと感じましたが、地域にお住いの方の「例え
人が減少しても生活の声が聞きたい」という個人の思いの話などが大変印象的で、地域に
おいてこれらの思いを起点とした手法もとっていくことの必要性を認識しました。
②夜の交流会含めお忙しい中、意見交換していただき、本当にありがとうございました。
今回は短い時間でしたが、ぜひ次回も伺って無理のない範囲で何かお手伝いできますと幸
いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。(藤田拓志・東京大学)
意見交換会とその後のバーベキューでのおもてなし、ありがとうございました。昔の町の
賑わいや様子を聞き、昔の地域のことをとても皆さまが良く思い、南さいはくが大好きだ
という気持ちがとても伝わりました。現状はとても厳しいとは思いますが、それでも前に
進むしかできないと思います。共に頑張りましょう!(渡曾昂佑・東洋大学)
漠然とした希望を具体化することの難しさを、改めて感じました。また、今までの人口や
経済観を前提とした活性化策を打っていては、先が見えない難しさも、南さいはくを事例
として具体的に考えることで痛感しました。けれども竹するめ、うど羊羹、ミステリース
クエアなど楽しませていただきましたし、懇親会でも素敵な方が多くて、力ある地域だと
思っています。感謝とともに、心から応援しております。(加地榛名・東京大学)
各々がそれぞれの組織を引っ張っておられることにまず驚きました。皆さんと打ち解ける
までに時間がかかってしまったのは残念でしたが、最後はほのぼのとお話ができ、嬉しか
ったです。大学生からの新しい意見にも耳を傾けてくださったことにも感謝しております。
ありがとうございました。(小川菜美子・島根大学)
2 日目 南さいはく振興協議会との意見交換に関する学びを教えてください。(続き)
意見交換を通して地域振興協議会の人々が本当に残したい社会は何かという要素を垣間見
ることができ、その残したいものというものは思っている以上にシンプルで、”社会”とい
うコミュニティの中で生きる上で本当に必要なものであるという事が分かった。
これからも共に”若い志”を胸に活動していければと感じた。意見交換させていただきあ
りがとうございました。(米谷元貴・横浜国立大学)
①意見交換会を通じ、「地方創生」の難しさを改めて実感した。
当初、私は、おこがましくも、「若者」代表として、具体的なアドバイスをするつもりで意
見交換会に臨んだ。もちろん、理想の「地方」、理想の「鳥取」を考えていった。それは、
ヒトやモノやカネをいかに地方に回すか、といったものであった。しかし、実際に、南さ
いはくの住民代表の方々とお話をさせていただく中で、南さいはくの方々の考える、理想
が、私や多くの都会に住む人々が考えるものとは異なっていることに気付いた。ヒトやモ
ノというのは、表層的なもので、実際には、①住みやすい②コミュニティのある町、とい
うことであった。当然、考えていたアドバイスなるものは雲散霧消した。自分の理想では
なく、町の人が望む、思いやりや縁が循環する町をつくることを理想にしなければならな
いことを学べた点で、私自身にとっては非常に有意義だった。
②お忙しいところ、お時間をいただき、ありがとうございました。また、初めて会った学
生相手に、率直なご意見をいただきましたこと、重ねて感謝申し上げます。いただいた南
さいはくのお菓子も非常に美味しくいただきました。(松島知弘・慶應義塾大学)
西伯病院での講演・見学に関する学び・気づきを教えてください。
地域での医療について知ることができ大変良かったです。地域で包括的に治療していく体
制の中で、持続可能な医療体制は可能なのかに興味があったので院長の講演は大変印象的
でした。(徳本進之介・早稲田大学)
①がんへの先進的すぎる取組みに驚愕しました。みなさんががんの早期発見・治療ができ
るようになればすごいことだと思いました。
②施設を回らせていただき、西伯病院の取組みについて院長先生自ら学ばせていただき大
変ありがたかったです。ありがとうございます。(下毅・大東文化大学)
①がん検診の先進的取り組みを行っていることが印象的で、このような技術があっても進
めるのは結局はある個人、院長の思い・決断から始まっていると伺い、改めて地域やある
組織におけるリーダーシップの重要性を感じました。
また、今後の地域連携のお話を伺う中で、地域と病院の関係性をどのような方向にするの
か、そしてその実際の手法に対して病院に属する方の率直なご意見を伺えたのが大きな学
びとなりました。
②この度は院長ご自身の説明、また病院見学、朝食をいただきまして本当にありがとうご
ざいました。地域医療のあるべき姿をこれからも示し続ける病院であってほしいと心から
願っております。私の友人が医学部に多くいるので今回の学びをもとに医療・福祉の在り
方を一緒に考える機会を設けていこうと思っております。(藤田拓志・東京大学)
当たり前ですが、お医者さんも興味や性格など様々だというのが印象に残りました。知見
と熱量のある方がいてこそ、進んだ取り組みが始められるのだと感じました。医療業界も
余裕ではない中で、予防医療や食生活改善は進められるのかというのも考えさせられまし
た。質問にも丁寧に付き合ってくださり、感謝いたします。(加地榛名・東京大学)
医療のお話を優しく教えてくださり感謝しております。新しいことにも挑戦されており、
まさに南部町をささえる素敵な病院です。中庭を見学させていただき、さらに好きになり
ました。今後のさらなるご活躍をお祈りしております。(小川菜美子・島根大学)
実は、中学の卒業論文で、地方の医師不足問題を研究したので、今回は、実際に拝見し、
興味深かった。都会の総合病院では難しい、独自のがん治療に対する試みをされているこ
とを知り、それは住民に近い地方の病院ならではの強みを活かしているものだと実感した。
学生相手に、丁寧なご説明を、ありがとうございました。(松島知弘・慶應義塾大学)
健康管理センターすこやかでの配食ボランティアに関する学び・気づきを教えてください。
3 日間のプログラムの中でも一番心に残りました。1 日目、2 日目に学んだことを踏まえ、
地域の現場を見ることができ大変嬉しかったです。効率化すればいいというわけではなく、
人と人が触れ合うことに力点を置いていることも印象的でした。(徳本進之介・早稲田大学)
弁当という手段で、地域でお年寄りを見回るというユニークな発想に驚きました。実際に
回ってみて、歩けない方、寝たきりの方いろんな状態の方がいらっしゃって、地方の現状
を目の当たりにすることができました。ありがとうございます。(下毅・大東文化大学)
①独居老人への配色サービスだからかが不明だが、思ったより地域におけるご近所との付
き合いが薄かったのが自分としては印象に残っています。ますます独居老人が増え、老老
介護が進む中でどのような関係性構築がありうるのか、そしてその持続可能性を考える良
い機会となりました。
②この度はお手伝いさせていただき、誠にありがとうございました。一番地域の高齢化孤
独化を感じる現場で活き活きと活動しつつも課題を抱える皆様を拝見して、また配達員、
お届け先の方との会話を通じて多くの学びを得ることができました。(藤田拓志・東京大学)
これまで食の保障に関する活動は関心を持って見てきましたが、どこも持続性が大きな懸
念でした。南部町でもボランティアの確保は難儀しているとの話を聞きつつ、地盤の堅い
組織がもとにあり、活動の仕組みが確立されているというのは強いと感じました。高齢者
見守り、栄養援助、地場野菜の活用など様々意義ある活動で、地域の人の繋がりを作る効
果に関しては間近で感じることができて、ぜひ続いて行って欲しいと思います。ありがと
うございました。(加地榛名・東京大学)
実際に高齢者の方々のお家に出向きお話をすることで、人と交わることの重みを改めて感
じました。少しの思いやりが地域を変えていくのだと思うと素敵なことだなと思います。
今後のご活躍を陰ながら応援しております。(小川菜美子・島根大学)
東京や横浜と地方の大きな違いとして住民のコミュニティの広さの違いが挙げられると思
う。東京などでは隣に引っ越してきた人の名前も顔も知らないという事は多々あるが、実
際に配色のボランティアをしておられる方は配達先の方の田んぼの位置まで把握しておら
れた。また、配色ボランティアの趣旨が配色ではなく、配色を通した地域の人々の安否確
認であることに驚いた。(米谷元貴・横浜国立大学)
健康管理センターすこやかでのボランティアに関する学びを教えてください。(続き)
2 日目から参加させていただいた私にとって、最も、地方の現場、地域の生活にもっとも近づい
た活動だった。周らせていただくなかで、本来外向的な学校の先生であった方が、
年を召されるうちに、なかなか外出をしたがらないことを聞き、訪問看護の難しさを実感した。
一方で、人々の想いがあれば、400 円のお弁当ひとつで、これだけの縁をつくることができると
いう、可能性も感じた。(松島知弘・慶應義塾大学)
ノームの糸車でのとっとりバーガー試食に関する学び・気づきを教えてください。
鳥取バーガーすごくおいしかったです。地元の食材を使うというコンセプトはとても面白
くこれからが楽しみです。貴重な機会をありがとうございました!また食べたいです!
(徳本進之介・早稲田大学)
①とってもおいしいヘルシーなハンバーガーでした。みなさまで考案して商品化までして
いることにとても感動しました。
②またハンバーガー食べに行きたいと思いました。ありがとうございます。
(下毅・大東文化大学)
①オリジナルバーガーが予想以上に美味しくてそのことが印象として強く残っております
が、障がい者の支援施設がご当地バーガーに参画するその積極的取り組みが新しい福祉の
在り方、障がい者が分断された存在としてではなく、社会に組み込まれるモデルとなるの
ではと感じました。
②今回はバーガー試食はじめ誠にありがとうございました。眺めの良い地でしたが、都会
から見ると少し不便そうにも見える場にて積極的に取り組まれる皆様のことを思うと、自
分も頑張らなくてはと思いました。ぜひ鳥取の利点を生かした第 2、第 3 の商品開発をこれ
からも頑張ってください。私もまずは友人に進めていきます。本当にありがとうございま
した。(藤田拓志・東京大学)
バーガーへの感動はその場でも色々とお伝えしましたが、工房、給食、畑、さらには景色
のよいバーベキューのお話も伺って、田舎の可能性を存分に感じました。優しい雰囲気の
中に、けれど様々な取り組みをされる熱量の大きさを感じて、とても魅力的でした。素敵
な時間を頂き、ありがとう御座いました。(加地榛名・東京大学)
新しい形の特産品で本当に美味しくいただきました。職業の場を作ることとご当地グルメ
を作ることをかけていることは本当に素晴らしいことだと思います。アイデアも出させて
いただき、楽しい場となりました。ありがとうございました!(小川菜美子・島根大学)
学生からの提案で出たように、地域の商品を全国に売る際にはその地域の歴史や特徴に根
差した商品開発を行うと大衆に認知されやすくなるのではと感じた。
鳥取バーガーとてもおいしかったです。赤井猪バーガーが販売されるのを楽しみにしてお
ります。(米谷元貴・横浜国立大学)
ノームの糸車でのとっとりバーガー試食に関する学び・気づきを教えてください。(続き)
①障がい者が輝ける社会、というワードはよく聞くが、実現されている現場を拝見するの
は初めてだった。また、ハンバーガーに使用されている古代米やチーズ等が鳥取産である
ことを考えると、「危機」と言われるような地方においても、既存の人財や特産物を適正に
組み合わせることで、新たな価値が生まれることを実感した。
②試食、というには食べすぎましたが、バーガーは、本当に美味しかったです。また、粗
末なご提案を、本当に寄り添ってお聞きいただき、ありがとうございました。
(松島知弘・慶應義塾大学)
メディア掲載① 日本経済新聞 9 月 18 日(金)
メディア掲載② 山陰中央新聞 9 月 23 日(水)
鳥取県 県政一般・報道提供資料(鳥取県HPより)
一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)
全国の若者による学びの場づくりとっとり創生事業による
全国学生連携機構リーダー・ワークショップ in なんぶ事業
担当 徳本 進之介(早稲田大学)
渡曾 昂佑(東洋大学)
お問い合わせ先(E-mail.) tokumoto@jasca.co

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